創客営業研究所のラテラルシンキング
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仮想空間における「移動の意味」とFrameVRで行える「移動ストレスの緩和」
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2022-1-27
リアルのオフィスでは、皆さんはどういうシーンで雑談しますか? もしかしたら在宅ワークが長く続いている人は、リアル雑談を思い出すことすら難しくなってきているかもしれませんね。 私(早川)自身がリアル出勤していた頃のことを思い出すと、外出時の移動中や、社内の別フロアへ歩きながらの雑談が多かったように思います。会議室よりも、何か別のことをしながら(≒歩きながら)、とりとめのない気楽な会話、つまり雑談をしていたかと。 コロナ禍で在宅ワークは浸透しましたが、同時に非公式のコミュニケーション不足の問題や懸念は増えています。最近では雑談の重要性についても多くのメディアで取り上げられています。この創客営業研究所ブログでも課題型研修内での雑談の重要性について触れています。 → 「研修の雑談は暗黙知を醸成するため必要だったと再認識」<https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/15> 私はFrameVRを1年以上も活用してきました。結論としてFrameVRは時間と空間を他者と共有するため、コミュニケーションを円滑にするのだなと実感しています。おもな理由は3D空間での「移動」こそが、リアル世界と同じように雑談を促していると感じるからです。
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現場で使える知恵を身につける教えない研修
ラテラルシンキング新入社員研修:教えない新人研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-12-17
創客営業研究所としては、2015年のあたりから、教えない研修を研究していました。 教えないとは、講師が一方的に説明するのではないという意味です。 何も教えなければ混乱するだけです。 効率的に学習しても現場で必要なときに使えなければ意味がありません。 学習効果を高めるための手法を駆使して定着させ、現場で使える「知恵」を醸成する研修が創客営業研究所の願いです。
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研修の雑談は暗黙知を醸成するため必要だったと再認識
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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2021-12-17
三密(密閉、密集、密着)を避けようという施策によっていろいろと研修に制限が付きました。 リアルに顔を突き合わせた、コミュニケーションができないのです。 コミュニケーションを減らしたことでわかったこともあります。 雑談は、非効率で無駄といわれ続けていました。 しかし、パンデミックにより雑談を禁止されると、思っている以上に雑談が重要だということに、改めて気付かされたのです。 雑談によって暗黙知の交換がなされていたという事実です。 暗黙知は「ポランニーのパラドックス」として研修業界ではよく知られています。 知らない方のために簡単にいうと、 フィーリングやニュアンスは、個人ごとに体感が違うから言葉で表現できないから伝えられない。 そのため、言葉で伝えられることは形式知だけで、言葉で表せない暗黙知は伝えようがないという経験則です。 昔から「言葉にならない美しさ」などといいますよね。 どれだけ美しいのかは人によって違います。 共通体験だけがこうした暗黙知を醸成できます。 暗黙知が共有できると、目配せだけで意思疎通ができます。 バスケットボールやサッカーなど球技をよく見ると、目配せだけで意思疎通しています。 ビジネスの現場でも、暗黙知が共有できて意思疎通がスムースになるとスピードアップできるのです。 暗黙知を醸成するには雑談する雰囲気で研修を計画します。
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結局、eラーニング研修とオンライン研修はどちらがいいのか
ラテラルシンキング新入社員研修:教えない新人研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-12-17
eラーニングってなに?
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研修でFrameVR(FRAME)を選ぶ理由=仮想空間のカスタマイズが決め手
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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2021-12-9
FrameVRの開発元企業のプロジェクトリーダーは元教師です。FrameVRを使って欲しい相手は教師や講師をはじめ、企業の人事部の研修担当者など人材育成に関わる人たちです。 仮想空間での授業や研修をより効果的に実施・運営したいと願う人たちに対して「自ら、より手軽に、意思を表現できる」場と道具を提供したい。近い将来の人材育成の場になるだろうから。 FrameVRにはそうしたポリシーが貫かれているのです。彼のこれまでの発信内容や提供されてきた空間テンプレートをみればそれは明らかです。 さて、前回までのブログでFrameVRの強みや選択した大きな理由として、「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点を挙げました。今回のブログでは空間カスタマイズの余地についてお伝えします。 世の中には仮想空間を構築・カスタマイズできる開発ツール類は様々あります。 その開発ツールの中でもFrameVRは、ノンプログラミングでありながら空間カスタマイズの自由度で一歩リードしています。 以下、ざっくりと、世の中にある「手軽な」仮想空間プラットフォームをカスタマイズの観点で4つに分類してみましょう。 ※高度な技術知識を持っている特定の人たちだけが使える開発ツール類と、アバター関連のカスタマイズ機能に関しては対象から外します。 ◆仮想空間プラットフォームのカスタマイズ4分類 (1)そもそもユーザ(管理者アカウントも含む)は空間をカスタマイズできない(=仮想空間に入り、空間内に予め用意されているツールやオブジェクトを利用するだけ) (2)ユーザ(同上)は空間の「見た目」を少しだけ変更できる(例えば、決められたスペースに画像を貼り付けて、「見た目」を変更する程度) (3)ユーザ(同上)は空間を自由に「デコレーション」できる(ただし、オブジェクトを配置するだけで「見た目」の変更に留まる) (4)ユーザ(同上)は様々なオブジェクトを空間に配置し、さらにオブジェクトに「動作(イベント)」を設定できる(=「見た目」に留まらず、空間内の「動線」もデザインできる) FrameVRは上記(4)に該当します。「見た目」のカスタマイズに留まらず、空間をコンテンツ(伝えたい中身)に近づけるカスタマイズこそが重要なのです。つまり、教育(人材育成)の利用シーンでは、講師が受講者に対し、知識と体験、気づき、ヒント(きっかけ)を与えられるチャンスが増えるからです。
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研修はFrameVRのシンプルなアバターが臨場感を演出するのにベストだった件
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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2021-11-26
すでに、オンライン会議も普及して、ネット回線やアプリ設定は慣れてきたことでしょう。 そこで、私(木村)は、もう一段階オンラインの活用を検討してもよい段階に来ていると考えます。 リアルの場で数人で会議する時は、話してほしい人の顔を向いてアイキャッチします。 温まってくるといちいち名前を呼ばなくても、誰が次に話すかキャッチボールがうまく進みます。 ところがオンライン会議は、話している人の口と音声が微妙にずれます。 積極的に話そうとするとかぶってしまうから、発言を控えるようになる。 すると、司会者がいちいち次の発言者を指名しなければなりません。 話を聞いているという印に動作を大きくしないと発言者も反応がわからない。できるだけ、大きくうなずかないと会話がスムースにつながらない。 これが積み重なると意外とストレスになります。 それだけではありません。 ZOOMに代表されるモニター画面にパネル状に顔が並ぶタイプだと、参加者がしゃべるときどこを見ていいのかわからない。 顔ではなく「目線はカメラを見る」は理解しているのです 。でも、どうしてもモニター越しに相手がいると錯覚して動いている顔を見てしまう。 すると発言者は、始終きょろきょろしているので挙動不審に見えてしまいます。 では、モニターに顔が映っていなければ解決するのか。 これも慣れが必要です。 やってみるとわかりますが、何も映っていないモニターを見ながらカメラに向かって話すのはしんどい。 何かの絵が映っていればそれでいいのかと思えば、静止画に向かって話すのも抵抗があります。 こうしたオンライン会議では、いったい何が足りないから話しにくいのか。 それは、頷いてくれたり合槌を打ってくれたりといった動き、臨場感なのです。 やっぱり話し相手が顔出ししていなければ、臨場感を得られにくい。 では、なにか動くものに向かって話せないのでしょうか。 いろいろと考慮した末にちょうど仮想空間サービスFrameVRを見つけました。 仮想空間サービスではアバターに変身して参加します。 アバターを使った会議は、参加者の動きと連動するわけではありませんが、ちょうど良い塩梅に動いたりうなずいたりしてくれます。 アバター同士は近寄ると声が大きくなり、遠ざかると声が小さくなります。 臨場感を演出するという課題の一つの解として、アバターは選択肢となったのです。
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FrameVR(FRAME)を選ばない理由?
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-25
このブログを書いている私(早川)は、FrameVRを使ってたくさんの人と仮想空間の中で会話をしてきました。 仮想空間の会議に興味を持っていただき、半年以上、定期的に会議を続けている人もいれば、その逆にFrameVRをやめた人もいます。以降、仮想空間では会議を行わないようにした人も一定数います。 前回までのブログでは、主にFrameVRの特長(選ぶ理由)を書いてきましたが、”良いことしか言わない人はあまり信用できない”という私の信条(!?)に基づき、敢えて今回は「FrameVRをを選ばない(好まない)理由」について正直にお伝えします。 そもそも、仮想空間プラットフォームはもとよりオンライン会議をあまり好まない人は、それはそれとしてひとまず置きます。FrameVRに肯定的な人でも、会議の際に、数人から「違和感」を指摘されました。ご本人が「FrameVRは選ばない」と言い切った訳ではありませんが、オンライン会議の目的や用途にも絡んで「アバターの見た目」に困惑されているようすでした。 そこで、以下にFrameVRを選ばない理由を述べます。 ●選ばない理由その1 アバターだと表情がわからない。 ある業界のコンサルタントであるAさんは日頃、主に1対1でオンライン会議をしており、通常はお互いにカメラをオンにして「顔出し」しているとのことでした。相手が初対面の方であろうと良く知っている方であろうと、実際の表情の変化を確認しながら話すことに意味があるとのこと。 FrameVRのアバターは時々勝手に瞬きやウインクをしますが、話の内容や話す本人の表情(感情)がアバターに連動しているわけではありません。そのため、Aさんに対してFrameVRのカスタマイズはお勧めしませんでした。Aさんのオンライン会議は、これまで通りビデオ会議ツールを使うのが現実的だと思ったからです。 ●選ばない理由その2 アバターへの違和感。 IT企業の管理部門で働くBさんや、別のIT企業の研修事業部門で働くCさんのケース。オンライン会議の相手が顔出しを嫌がるケースが多いそうで、アバターの利用自体は賛成でした。 ただし、「見た目」には拘りがあって、カスタマイズしても自分に似ないアバターには違和感や抵抗感があるとのこと。 残念ながら、利用者に似せたアバターの作り込みは現時点のFrameVRでは未対応です。どうしても自分の見た目そっくりのアバターを作りたいなら、別の仮想空間サービスと契約するしかありません。3Dスキャナに自らが入って写真を取り、そこで生成されるアバターを読み込ませる方法を使う仮想空間サービスです。また、豊富な種類の中から自分の顔イメージに近いアバターや、自分の嗜好に合ったアニメやゲームのキャラクター的なアバターを選べる仮想空間サービスもすでにあります。ただ、お気に入りのアバターが使える代わりに仮想空間に当てはめるまでの時間や手間が増えます。それに、ゲームキャラでは流石にビジネスシーンに使いづらいでしょう。 Bさんは準備ステップを軽くしたいのと、仮想空間のカスタマイズにも興味があるとのことでした。「そもそも、なぜアバターの顔を自分に寄せたいのか?(そんなに自分好きだった?)」といったような議論をしながら、Bさんが仮想空間で表現したいことやFrameVRのカスタマイズ機能・操作方法についての情報交換を続けています。 ちなみに、Cさんはアニメ好きでゲームが趣味ということもあり、小学生の塗り絵のようなアバターしか使えないFrameVRは嗜好に合わないかもとのことでした・・・。 では、なぜ、そんなFrameVRのアバターがいいのかは次回のブログで解説します。
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オンライン研修とバーチャル研修
ラテラルシンキング社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-16
2019年の新型コロナ流行により、たくさんの会社が予定された研修を延期されたことでしょう。 当初は早く終息すると思われましたが2021年にも状況は変わらず。 そのため研修をオンラインに移行した会社も増えました。 その後、感染対策も進み騒動もようやく終息が見えてきました。 今後の予測としては元の研修スタイルに戻るかといえば、当社、創客営業研究所の予想では、そうはならないと考えています。 今後も、オンライン研修はなくなりません。 そうはいっても、当社のヒアリングではオンライン研修を継続したいという会社と、オンラインは懲り懲りという会社の2つに分かれています。 オンラインを継続したいという会社は、対面型研修と同じような学習効果を得られながらも、会場を探して予約する手間や参加者の交通費、宿泊場所の確保などの手間もかからないから。 一方、オンライン研修は懲り懲りの会社は、効果を上げられなかったという理由です。 受講者からは、何をやっているのかわからない、モチベーションが続かないというクレームが多かったそうです。 では、なぜ、継続と取りやめと2通りに分かれたのでしょうか。 ひとことで言えば、研修の性質による違いを考慮せずに、そのままオンライン研修にしたためです。 話しやすいように勝手に定義させていただくと、研修の種類には「従来型」と「課題型」の2通りあります。 ●従来型研修 従来型とは内容を覚えることが重要なもの。 答えが明確に定義されていて記憶することが目的で、達成した成果を受講後テストで確かめます。 用語を覚えたり手順を覚えたりといった研修が従来型です。 このようなベストプラクティス(最適な方法)が確立されている研修は従来のeラーニングやオンラインでも十分に効果を挙げられます。 こうした研修は短期間で習得して即実践するものです。 従来型はeラーニングやオンライン研修によく当てはまるのです。 ●課題型研修 課題型研修は、答えがない…というより、いくつもの答えを導き出す研修です。 即実践というものよりも、長期に渡って効果を発揮し続ける研修です。 例を上げると、即戦力を求める専門学校と、将来の成果を期待する大学の違いによく似ています。 課題型研修の代表は、チームビルディングやリーダーシップといったヒューマンスキル系研修です。 課題型研修は講師が一方的に喋ってそれで終わりとか、映像を見て後からディスカッションするというものでもありません。 これらの研修は、侃々諤々(かんかんがくがく)のディスカッションを通じて、グループメンバーの性格や考え方の違いを把握する経験を養います。 これらの経験を通して、自分で考えて自分であるいは仲間を募ってチームで解決する能力を獲得します。 課題型は、講師の力量に左右されることが多くて、経験の浅い講師ではオンライン研修の効果が出にくいのです。 このオンライン研修になりにくい課題型をどうやってオンライン化するか。 対面とまでいかないまでも、リアルとオンラインの間を埋められる研修はつくれないのだろうか。 これが、われわれ研修会社の課題であり挑戦となりました。 いろいろと考えた仮説の一つが、バーチャル研修です。 この課題から、仮説の実証として、バーチャル空間を自由に歩き回る3D空間クエスト研修を考案しました。
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仮想空間プラットフォーム「FrameVR(FRAME)」の特徴
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-8
前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。 詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。 今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。 FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。 FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。 稼働環境は以下のとおりである。 ・Webブラウザーとインターネット環境 → 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。 ・マルチデバイス対応 → パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。 ・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要 → URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。 繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
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入社辞退をなくす 内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-10-25
先日プレスリリースした内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」について解説する。 プレスリリースはこちら < https://www.value-press.com/pressrelease/282277 > この研修はFrameVRという仮想空間プラットフォーム上で実施するのだが、改めて研修イメージとFrameVRの特徴について紹介したい。 先ず、仮想空間プラットフォームの価値について、プレスリリースの中で”実際に集まらなくても、一緒に走り回れる”機会が必要だと書いた。 その理由はこうだ。 コロナ禍が収束したとしても、人材育成の責務を負っている我々は、当面の間「withコロナ」を意識し続けなくてはならない。たとえば、感染対策のため会場のキャパシティを考慮しなければならない。アクリル板越しの聞き取りにくい会話を受け入れなければならない。マスクで表情がわからない相手の感情を推測しながら話さなければならない。 教育・人材育成の場においても、実際に一堂に会する集合型(オフライン型)とビデオ会議アプリを使ったリモート型(オンライン型)の実施形式の使い分けを行ってきたと思う。あくまで両者は受講者同士のコミュニケーション密度のトレードオフな関係であり、実施を諦めざるを得ない研修もあっただろう。 実施を諦めた研修とは、実際に集まらないと成立しない研修、そう、チームビルディングが代表だろう。 だが、これには、改善策がある。 新たなフロンティアである仮想空間ならば、直接に会えずともチームビルディングを実施できる。 本研修のターゲット(目的)を「内定者(フォロー)」にした。 理由は、お互いの事をよく知らないからだ。リアルな職場で働く者同士なら、相手のことをよく知っているからビデオ会議でも意思の疎通がしやすい。その一方で内定者の場合、初対面でもリアルな会場で交流するなら相手に気を使いながらどうにか声掛けできる。だが、画面越しのミーティングでは、知らない相手への最初のひと声は主催者が思っているよりも心理的ハードルが高い。ZOOMミーティングなどで司会が指名して発言を促しても、その後の会話が弾まないことを体感しているはずだ。 そこで、仮想空間内のもうひとりの自分「アバター」による交流会ならば、内定者は気軽に声をかけられるだろう。その証拠に、SNSやオンラインゲームは、アバター同士だから初対面だとしても楽しめるという理由で人気になっているのではないか。 まだサンプル数が少ないため定説とまでは言い切れないのだが、仮想空間とアバターを活用した研修は内定者(もしくは新入社員)にこそ、価値ある交流手段だと信じている。 次にSDGs クエスト研修の空間イメージを紹介しよう。 SDGs クエスト研修は、3つの仮想空間(FRAME)から構成されている。1つ目のFRAMEは研修前日までに使うもの、2つ目と3つ目は研修当日に使うものとなる。 FRAMEをイベント毎に分けたのは、それぞれの空間で果たすべきゴール(目的)が明確になるからだ。
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ラテラルシンキングで日本を発想大国にする
ラテラルシンキング研修:創造能力開発研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-10-18
創客営業研究所では、地方自治体をはじめとしてインフラから金融にITまでと幅広く研修を提供してきました。 日本各地で研修を通して、この「日本を発想大国にする」というテーマを伝えています。 研修で扱っている「ずるい考え方(ラテラルシンキング)」という思考法は古くなりません。 もともと古代バビロニアの時代から千年単位で伝えられてきた古い思考法です。 日本で育った人なら誰でも一休さんや吉四六さんのトンチ話でラテラルシンキングをご存知のはず。 トンチ話は、今までの常識では、対処できないときにどうやって乗り越えたかを物語として伝えてくれるのです。 先の見えないと言われている今日、これからの変革を乗り越えるには、こうした思考法が必要になります。 このコラムでは、ラテラルシンキングのことをもっと知ってもらうため、抽象化について説明します。
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教えられて100点満点を目指す方式は限界にきた。自分で考えるにはラテラルシンキング
ラテラルシンキング社員研修:事業革新研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-10-8
今も昔も学校教育では減点方式の競争原理を徹底的に叩き込まれます。 なんの話かというと、ここ数十年の間、学校のテストでは100点満点を目指す方式は、まったく変わっていないということです。 選択を間違えれば減点される。 つまり、学校教育は昔からずっと減点主義なわけです。 最終的に卒業するまで、減点が少なければ優秀ということになります。 そして、この100点満点の設問と選択肢は、誰が決めるのかといえば、あらかじめ先生によって設定されています。 当然ですね。 ということは、学校教育では、出題する先生の傾向を考慮して100点満点になるような対策をしさえすれば「優秀」ということになるわけです。 この優秀な学生を輩出する教育方針は、少なくとも1970年代-1980年代までは、とても良く機能していました。 いわゆる3C、カラーテレビ、クーラー、カー(自家用車)がよく売れた時代です。 高度成長により豊かになった時代(とりわけ顕著なのは1960年代です。70年代にはオイルショック、ドルショックに立て続けに見舞われ公害問題も顕著になります)なので、お金があるけれどモノの生産が間に合わないから買えない。 モノさえあれば、多少高くても買う。品質なんかよりも入手できることが重要でした。 消費者の側も今のように「価格を比較して、できるだけ安く買う」のではなく「手に入るのであれば高くても買う」という状況でした。 ところが、価値観が変わり、今までの正解が何かわからなくなりました。 正解がわからないから100点満点だとしても、それは間違った正解なのです。 たとえば、昭和の運動部は汗をかくと疲れるから水を飲むなと教えられました。これが正解だったのです。 令和の正解は、脱水症状を起こす前に十分水分を取るようにと正解が変わっているのです。 だから、現代では正解がわからない。それでいて過去問で100点をとって満足してる。 それが100点満点を目指す方式は限界ということです。成功法則がわからないので、もう教えられなくなったのです。 教えられなければ、自分で考えるしかありません。
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iPhone13mini 実機レビュー
ラテラルシンキングとは:新しい考え方
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-9-25
キャリアからiPhone13miniが届きました。 実機を半日ほど使ってみたのでレビューします。 なぜ、iPhone13miniがを選んだかと言うと、小さいiPhoneが欲しかったのです。 大きなスマホが主流になるつつあるのに、逆に小さなスマホ市場に目をつける。 ラテラルシンキングの逆転の思考というところですね。 安くなっているiPhone12miniではないのかというと、センサーシフト光学手ブレ補正がついていたからです。 ユーチューバーを目指すわけではありませんけれど、ビデオ配信環境が安くなってきているのでビデオ撮りが増えそうだなぁと思ったのです。 これだけスマホが小さいと、ビデオ撮影するときには手ブレ防止にジンバルというカメラスタビライザーが必要です。 iPhone12miniにジンバルを買い足すより、一台で済ませられるし、メモリも増量されているから、かえって安いということですね。 ファーストインプレッションとしては、片手ですべての画面に手が届く。 両手を使わずに使える。 これですよ。 この操作性を求めていたのです。
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読書感想。「交渉」スティーブン・R・コヴィー博士の7つの習慣
ラテラルシンキング新入社員研修:読書
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-9-17
読書感想。 交渉について。 スティーブン・R・コヴィー博士の著書「7つの習慣」には次のように書かれてます。 1.Win-Win 自分も勝ち、相手も勝つ 2.Win-Lose 自分が勝ち、相手は負ける 3.Lose-Win 自分が負けて、相手が勝つ 4.Lose-Lose 自分も負けて、相手も負ける 5.Win 自分が勝つ 6.Win-Win or No Deal 自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する Win-Winは、お互いの利益になる結果を見つけようとする考え方 Win-Loseは 相手を負かして、私が勝つという考え方 ここまでは、理解しやすいでしょう。 Lose-Win以降を説明します。 まず、Lose-Winは、相手に勝たせて自分は負けるという考え方。 このLose-Winは、じつに厄介です。 一見すると謙虚に見えるのですが、違うのです。 コヴィー博士はLose-Winを人に受け入れられ、好かれることに自分の強みを求める。 自分の気持ちや信念をはっきりと言う勇気がなく、相手の我の強さにすぐ萎縮してしまう。 とにかく「いい人」と思われたい、他者からの評価に自分の価値を見出そうとするといいます。 これが、定着すると、あなたの学校にもいたかも知れません。 なんにでも、自分はだめですというひと。 全てに対して「あなたの勝ちです」と降参する。 こうなってしまうと交渉にもなりません。 そして、Lose-Loseは、自分も負けて、相手も負ける。 これは、相手に損害を与えるために自分が損をしてもいいという復讐心に燃える考え方です。 多くの場合、憎しみ合いは相手も倍返ししてやろうと考えるので泥沼になってしまいます。 「金持ち喧嘩せず」という格言があります。 争い事を避けているから金持ちになれるということですね。 Winの自分が勝つは、勝ち負けや目標などはどうでもよく、自分だけが勝ち続けたいという考え方です。 最後のWin Winは理想です。 しかし、コヴィー博士によれば、常にケース・バイ・ケースで上記の6つは状況により変化するといいます。 相手と交渉して勝ったとしても、良かったとは限りません。 相手がお客様の場合、むしろ負けて、最後に勝つ「損して得とれ」という言葉もあります。 逆に、お客様が使い方を誤ってお客様自身に損害が及ぶ場合は、なんとしてもお客様に勝たなければなりません。 一方で、無理難題をふっかけ、駆け引きに使おうという相手の場合はキッパリと断る勇気も必要です。 このようにケース・バイ・ケースで変化するのです。 交渉には絶対法則があり、その通りにすれば、うまく行くとしたらなんと楽なことでしょう。 コヴィー博士は言います。 「肝心なのは状況を正しく読み取って使い分けること。 Win-Loseであれ、それ以外のパラダイムであれ、一つのパラダイムをどんな状況にも当てはめてはいけない。」 まとめ 7つの習慣の本から読み取ったことを格言風にいうと。 交渉とは、論理と芸術のバランスである。
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ロジカルシンキングが行き着いたマニュアル至上主義の弊害
ラテラルシンキングとは:新しい考え方
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-8-5
マニュアル至上主義の弊害をお話する前に、そもそも論の話をしましょう。 交通ルールを例に取りましょう。 そもそも、車が一台も通っていない誰もいない歩道なら、信号無視してもいいんじゃない? ということです。 信号ってそもそも、どういう目的であるのかを考えれば良いのです。 交通ルールを守るため? ……じゃないです。 ルールを守るのは、事故を起こさないためです。
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過去30年間、日本の研修はインプットだけで勝てました
ラテラルシンキング研修:創造能力開発研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-6-30
確立された技術の習得、特にIT技術や操作など答えが明確な内容はインプットに意義があります。 じじつ日本型研修は30年間、インプット教え込み、研修後に知識の定着を確認するテストだけで勝てたのです。 ITの普及がまだまだのときは、IT構築のためのハードウェアやソフトウェアの種類を知っていればよかった。 ところが、ITをどう使えば当社にベストマッチするのか? という課題はあまりにもパラメータが多くて教えられないという壁に阻まれるようになったのです。 インプット型の学習は、今現在、どんなにすばやく回答できたとしても、いずれコンピュータのスピードに抜かれてしまいます。 インプット型の成功体験は、やがて成功モデルを模倣するようになり、ビジネスにもっとも大切な個性やユニークさが置き去りにされてしまう。 そのため、現在は競合他社と同じようなものばかりという状況です。 ほかの人にはできないような、オリジナリティの高い能力を身についける必要があります。そこでクローズアップされてきたのが、クリエイティビリティ(創造性)です。 インプットしない研修では知識の習得よりも、気付きと創意工夫がメインテーマとなります。