研修はFrameVRのシンプルなアバターが臨場感を演出するのにベストだった件
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修

オンライン会議のデメリットはFrameVRのシンプルなアバターで解消
すでに、オンライン会議も普及して、ネット回線やアプリ設定は慣れてきたことでしょう。
そこで、私(木村)は、もう一段階オンラインの活用を検討してもよい段階に来ていると考えます。
リアルの場で数人で会議する時は、話してほしい人の顔を向いてアイキャッチします。
温まってくるといちいち名前を呼ばなくても、誰が次に話すかキャッチボールがうまく進みます。
ところがオンライン会議は、話している人の口と音声が微妙にずれます。
積極的に話そうとするとかぶってしまうから、発言を控えるようになる。
すると、司会者がいちいち次の発言者を指名しなければなりません。
話を聞いているという印に動作を大きくしないと発言者も反応がわからない。できるだけ、大きくうなずかないと会話がスムースにつながらない。
これが積み重なると意外とストレスになります。
それだけではありません。
ZOOMに代表されるモニター画面にパネル状に顔が並ぶタイプだと、参加者がしゃべるときどこを見ていいのかわからない。
顔ではなく「目線はカメラを見る」は理解しているのです
。でも、どうしてもモニター越しに相手がいると錯覚して動いている顔を見てしまう。
すると発言者は、始終きょろきょろしているので挙動不審に見えてしまいます。
では、モニターに顔が映っていなければ解決するのか。
これも慣れが必要です。
やってみるとわかりますが、何も映っていないモニターを見ながらカメラに向かって話すのはしんどい。
何かの絵が映っていればそれでいいのかと思えば、静止画に向かって話すのも抵抗があります。
こうしたオンライン会議では、いったい何が足りないから話しにくいのか。
それは、頷いてくれたり合槌を打ってくれたりといった動き、臨場感なのです。
やっぱり話し相手が顔出ししていなければ、臨場感を得られにくい。
では、なにか動くものに向かって話せないのでしょうか。
いろいろと考慮した末にちょうど仮想空間サービスFrameVRを見つけました。
仮想空間サービスではアバターに変身して参加します。
アバターを使った会議は、参加者の動きと連動するわけではありませんが、ちょうど良い塩梅に動いたりうなずいたりしてくれます。
アバター同士は近寄ると声が大きくなり、遠ざかると声が小さくなります。
臨場感を演出するという課題の一つの解として、アバターは選択肢となったのです。

研修に最適なアバターの条件は盛らないシンプルなもの
次の課題は、研修に使うアバターはどれが最適なのか? です。
アバターで研修に参加できるといっても、何でもいいというわけではありません。
研修もビジネスの一環です。
研修の場にふさわしいアバターを選ばなくてはなりません。
テストランでは、本人とよく似たアバターにしたいという要望も寄せられました。
ところが、試行錯誤を繰り返してどんなに似せようとしても、どうしても似たアバターになりません。
いろいろ試して、気が付きました。
本人そっくりにならないのなら、アバターを使うまでもなく、そのまま本人がカメラに映ればよいわけです。
逆に開き直って、どうせアバターを使うなら、むしろ、本人とは似ないほうがいい。
するとこんどは、別の課題が浮上してきました。
本人ソックリになれないのなら、アバターを盛りたいというのです。
「盛る」とは昭和の頃、ゲームセンターに写真を撮ってシールにするプリクラが流行りました。プリクラはデカ目にたり小顔にしたり被写体を加工します。
理想というか、もっとかわいく変身したい。
これが「盛る」です。
お見合い写真も修正しますから「盛る」は文化として定着しているようです。
だから、アバターも盛りたくなる気持ちはわかります。
もちろん、相手から希望を聞いてピッタリのアバターをつくってプレゼンするといったデザイン思考研修なら、それもありです。
もし、いろいろと盛れるアバターをつくれるとなると、ついついそこに集中しがちです。
この盛るは、厄介(やっかい)です。
通勤のとき、現実のファッションは、自分が好きだからと選ぶのならいいのです。
でも、仕事に自信のない人は、自分自身を守り飾るために鎧を身につけます。高いブランド品を身に付ける見栄を張るのも自信を持つための一つです。
好きよりも、周りから見られたい自分をかたちどるファッションを選ぶ。
すると周りから見られたい自分を演じなければなりません。
素の自分ではないのでストレスがたまります。
以前にスポーツ紙の記事で読んだ話です。
野球が大人気の時代、ミスタージャイアンツの背番号3は子供たちの憧れでした。その長嶋茂雄さんは、長嶋茂雄を演じるのは、結構大変なんですよ…」とつぶやいていたというのです。
子供たちのイメージを壊さないように演じ続けていた。これ、一種のアバターです。
長嶋さんほどの天才なら、長嶋茂雄を演じながら実力を発揮できます。
しかし、全員が天才ではありません。
理想の自分を演じながら仕事で、実力を発揮できるでしょうか。
研修でも理想の自分を演じながら、研修課題もこなさなければならない。
疲れそうです。
ビジネス研修で使うには、もっとシンプルなアバターがいいのです。
アバターは研修の小道具です。
あくまでも研修がメイン(主)であり、アバターはサブ(従)です。
できるだけ付加情報を削ぎ落したもアバターが欲しい。
極限までシンプルにしたものが望ましい。せっかくなので先入観も無くしたい。
できるだけ情報を削ると、ワビサビの世界です。
アニメ、エヴァンゲリオンに登場する[SOUND ONLY]という石柱みたいに。
もう、ただの円柱に目が付いているだけのアバターでも構わない。
ここまで考慮した上で、シンプルなアバターを採用しているFrameVRに落ち着きました。
シンプルなアバターなら匿名性に配慮した人材アセスメントが可能
会社のエントランスで掃除をしていたオジサン(またはオバサン)が実は社長だったといった、ストーリーなど昔のドラマでよく見かけたものです。
採用試験に来る人間が、どんな振る舞いをするか。
社長みずから変装して観察していたわけです。
清掃スタッフだからと、ぞんざいな態度をとる受験者は、入社お断りというストーリーが定番です。
ドラマになるくらいですから、それだけ、外見は感覚を惑わすということ。
実際の採用も人材アセスメント(人物及び行動の客観的評価)では、採用試験など一般的なテストだけでは人材を正確に計ることは難しい。
そのため面接などを併用します。
ところが、この面接でもミスマッチが起きやすい。
そこには容姿や見た目というルッキズム(外見にもとづく差別)があります。美女美男であれば、それだけで仕事ができそうに見えてしまう。
古代中国の科挙(かきょ)という官僚採用試験では、容姿も評価対象でしたが、現代では容姿と能力とは切り離すべきです。
けれども、これがなかなか難しい。
もし、シンプルなアバターなら、容姿といった先入観はなくなります。
イベントを通してアバターを観察すれば、純粋に振る舞いを判断できます。
受講者からしても、アバターなら、無理して飾らないで済む。素の状態を安心して晒せます。
なにしろ、本人は特定されないのですから。
むしろ、自己分析ツールを使うまでもなく、受講者自身が知らない自分に気づくこともできるでしょう。
組織の風通しをよくするためにアバターを活用
アバターの副次的な効果として、採用試験のみならず、組織の風通りをよくするミーティングにも使えます。
組織で言いたいことがいえない。
同じ部門ではこれからも一緒に働くわけですから、相手の反応(報復)を気にしていいたいことを我慢する。
仕事は会社は仲良しグループを目指すのではなく、目標を達成しなければなりません。
仲良しグループは、一面から見れば正しいでしょう。
でも、いいたいことがいえない。表面的は仲良しを演じている。我慢して仲良しを演じるが積み重なるとストレスになります。
結果としてストレスから、会社に行きたくない、病欠が増えたり退職に至るケースも多々見てきました。
むしろ職場の愚痴を自由にいえる環境づくりも、風通しが良い組織といえます。
FrameVRを使用した仮想空間サービスは、匿名で意見をいえる聞ける場をつくれます。
アバターとはいえど、注意深く声を聞けば誰の発言なのか特定されてしまうという向きもあるでしょう。そこは、チャットを使うなりボイスチェンジャーアプリを使うなりと柔軟に対処すればいいのです。
これから、新しい新人採用や社内の風通しをよくする研修のこころみとして、FrameVRのアバターを利用した研修を選択肢としてお考えください。
創客営業研究所では、研修担当者様からのさまざまなご要望に応じています。
臨場感ある研修はFrameVRのシンプルなアバターを使うとよい 臨場感 アバター
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ラテラルシンキング新入社員研修
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ロジカルシンキングが行き着いたマニュアル至上主義の弊害
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2021-8-5
マニュアル至上主義の弊害をお話する前に、そもそも論の話をしましょう。 交通ルールを例に取りましょう。 そもそも、車が一台も通っていない誰もいない歩道なら、信号無視してもいいんじゃない? ということです。 信号ってそもそも、どういう目的であるのかを考えれば良いのです。 交通ルールを守るため? ……じゃないです。 ルールを守るのは、事故を起こさないためです。
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仮想空間プラットフォーム「FrameVR(FRAME)」の特徴
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前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。 詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。 今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。 FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。 FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。 稼働環境は以下のとおりである。 ・Webブラウザーとインターネット環境 → 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。 ・マルチデバイス対応 → パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。 ・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要 → URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。 繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
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結局、eラーニング研修とオンライン研修はどちらがいいのか
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仮想空間における「移動の意味」とFrameVRで行える「移動ストレスの緩和」
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2022-1-27
リアルのオフィスでは、皆さんはどういうシーンで雑談しますか? もしかしたら在宅ワークが長く続いている人は、リアル雑談を思い出すことすら難しくなってきているかもしれませんね。 私(早川)自身がリアル出勤していた頃のことを思い出すと、外出時の移動中や、社内の別フロアへ歩きながらの雑談が多かったように思います。会議室よりも、何か別のことをしながら(≒歩きながら)、とりとめのない気楽な会話、つまり雑談をしていたかと。 コロナ禍で在宅ワークは浸透しましたが、同時に非公式のコミュニケーション不足の問題や懸念は増えています。最近では雑談の重要性についても多くのメディアで取り上げられています。この創客営業研究所ブログでも課題型研修内での雑談の重要性について触れています。 → 「研修の雑談は暗黙知を醸成するため必要だったと再認識」<https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/15> 私はFrameVRを1年以上も活用してきました。結論としてFrameVRは時間と空間を他者と共有するため、コミュニケーションを円滑にするのだなと実感しています。おもな理由は3D空間での「移動」こそが、リアル世界と同じように雑談を促していると感じるからです。
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研修(体験会)参加者向け「FrameVRチュートリアル動画」
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2022-8-8
「メタバース」という言葉がバズワード的に拡散してからそろそろ1年が経とうとしています。ネット上で言葉の定義や今後の利用シーンについての議論が止む日はありません。 当社でも声をかけていただき、「メタバース体験会」や「モニター研修」を開催しています。 体験会は、FrameVRの機能紹介と操作体験を繰り返しながら複数の仮想空間を練り歩き、最後に感想や意見交換を行う、というものです。 FrameVRの一番の特長は、空間カスタマイズが簡単な操作でできる点にあることから、参加されたメンバのうち一人でも「自身の仮想空間をカスタマイズしてみたい」、「仮想空間で何かのイベントを主催してみたい」と感じてもらえたら、との思いで私(早川)はガイド役を務めています。
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iPhone13mini 実機レビュー
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2021-9-25
キャリアからiPhone13miniが届きました。 実機を半日ほど使ってみたのでレビューします。 なぜ、iPhone13miniがを選んだかと言うと、小さいiPhoneが欲しかったのです。 大きなスマホが主流になるつつあるのに、逆に小さなスマホ市場に目をつける。 ラテラルシンキングの逆転の思考というところですね。 安くなっているiPhone12miniではないのかというと、センサーシフト光学手ブレ補正がついていたからです。 ユーチューバーを目指すわけではありませんけれど、ビデオ配信環境が安くなってきているのでビデオ撮りが増えそうだなぁと思ったのです。 これだけスマホが小さいと、ビデオ撮影するときには手ブレ防止にジンバルというカメラスタビライザーが必要です。 iPhone12miniにジンバルを買い足すより、一台で済ませられるし、メモリも増量されているから、かえって安いということですね。 ファーストインプレッションとしては、片手ですべての画面に手が届く。 両手を使わずに使える。 これですよ。 この操作性を求めていたのです。
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入社辞退をなくす 内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」
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2021-10-25
先日プレスリリースした内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」について解説する。 プレスリリースはこちら < https://www.value-press.com/pressrelease/282277 > この研修はFrameVRという仮想空間プラットフォーム上で実施するのだが、改めて研修イメージとFrameVRの特徴について紹介したい。 先ず、仮想空間プラットフォームの価値について、プレスリリースの中で”実際に集まらなくても、一緒に走り回れる”機会が必要だと書いた。 その理由はこうだ。 コロナ禍が収束したとしても、人材育成の責務を負っている我々は、当面の間「withコロナ」を意識し続けなくてはならない。たとえば、感染対策のため会場のキャパシティを考慮しなければならない。アクリル板越しの聞き取りにくい会話を受け入れなければならない。マスクで表情がわからない相手の感情を推測しながら話さなければならない。 教育・人材育成の場においても、実際に一堂に会する集合型(オフライン型)とビデオ会議アプリを使ったリモート型(オンライン型)の実施形式の使い分けを行ってきたと思う。あくまで両者は受講者同士のコミュニケーション密度のトレードオフな関係であり、実施を諦めざるを得ない研修もあっただろう。 実施を諦めた研修とは、実際に集まらないと成立しない研修、そう、チームビルディングが代表だろう。 だが、これには、改善策がある。 新たなフロンティアである仮想空間ならば、直接に会えずともチームビルディングを実施できる。 本研修のターゲット(目的)を「内定者(フォロー)」にした。 理由は、お互いの事をよく知らないからだ。リアルな職場で働く者同士なら、相手のことをよく知っているからビデオ会議でも意思の疎通がしやすい。その一方で内定者の場合、初対面でもリアルな会場で交流するなら相手に気を使いながらどうにか声掛けできる。だが、画面越しのミーティングでは、知らない相手への最初のひと声は主催者が思っているよりも心理的ハードルが高い。ZOOMミーティングなどで司会が指名して発言を促しても、その後の会話が弾まないことを体感しているはずだ。 そこで、仮想空間内のもうひとりの自分「アバター」による交流会ならば、内定者は気軽に声をかけられるだろう。その証拠に、SNSやオンラインゲームは、アバター同士だから初対面だとしても楽しめるという理由で人気になっているのではないか。 まだサンプル数が少ないため定説とまでは言い切れないのだが、仮想空間とアバターを活用した研修は内定者(もしくは新入社員)にこそ、価値ある交流手段だと信じている。 次にSDGs クエスト研修の空間イメージを紹介しよう。 SDGs クエスト研修は、3つの仮想空間(FRAME)から構成されている。1つ目のFRAMEは研修前日までに使うもの、2つ目と3つ目は研修当日に使うものとなる。 FRAMEをイベント毎に分けたのは、それぞれの空間で果たすべきゴール(目的)が明確になるからだ。
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オンライン研修とバーチャル研修
ラテラルシンキング社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-16
2019年の新型コロナ流行により、たくさんの会社が予定された研修を延期されたことでしょう。 当初は早く終息すると思われましたが2021年にも状況は変わらず。 そのため研修をオンラインに移行した会社も増えました。 その後、感染対策も進み騒動もようやく終息が見えてきました。 今後の予測としては元の研修スタイルに戻るかといえば、当社、創客営業研究所の予想では、そうはならないと考えています。 今後も、オンライン研修はなくなりません。 そうはいっても、当社のヒアリングではオンライン研修を継続したいという会社と、オンラインは懲り懲りという会社の2つに分かれています。 オンラインを継続したいという会社は、対面型研修と同じような学習効果を得られながらも、会場を探して予約する手間や参加者の交通費、宿泊場所の確保などの手間もかからないから。 一方、オンライン研修は懲り懲りの会社は、効果を上げられなかったという理由です。 受講者からは、何をやっているのかわからない、モチベーションが続かないというクレームが多かったそうです。 では、なぜ、継続と取りやめと2通りに分かれたのでしょうか。 ひとことで言えば、研修の性質による違いを考慮せずに、そのままオンライン研修にしたためです。 話しやすいように勝手に定義させていただくと、研修の種類には「従来型」と「課題型」の2通りあります。 ●従来型研修 従来型とは内容を覚えることが重要なもの。 答えが明確に定義されていて記憶することが目的で、達成した成果を受講後テストで確かめます。 用語を覚えたり手順を覚えたりといった研修が従来型です。 このようなベストプラクティス(最適な方法)が確立されている研修は従来のeラーニングやオンラインでも十分に効果を挙げられます。 こうした研修は短期間で習得して即実践するものです。 従来型はeラーニングやオンライン研修によく当てはまるのです。 ●課題型研修 課題型研修は、答えがない…というより、いくつもの答えを導き出す研修です。 即実践というものよりも、長期に渡って効果を発揮し続ける研修です。 例を上げると、即戦力を求める専門学校と、将来の成果を期待する大学の違いによく似ています。 課題型研修の代表は、チームビルディングやリーダーシップといったヒューマンスキル系研修です。 課題型研修は講師が一方的に喋ってそれで終わりとか、映像を見て後からディスカッションするというものでもありません。 これらの研修は、侃々諤々(かんかんがくがく)のディスカッションを通じて、グループメンバーの性格や考え方の違いを把握する経験を養います。 これらの経験を通して、自分で考えて自分であるいは仲間を募ってチームで解決する能力を獲得します。 課題型は、講師の力量に左右されることが多くて、経験の浅い講師ではオンライン研修の効果が出にくいのです。 このオンライン研修になりにくい課題型をどうやってオンライン化するか。 対面とまでいかないまでも、リアルとオンラインの間を埋められる研修はつくれないのだろうか。 これが、われわれ研修会社の課題であり挑戦となりました。 いろいろと考えた仮説の一つが、バーチャル研修です。 この課題から、仮説の実証として、バーチャル空間を自由に歩き回る3D空間クエスト研修を考案しました。
シンプルなアバターを使った研修のまとめ
シンプルなアバターを使った研修は、先入観を排しながらも臨場感があります。
仮想空間では、アバターの容姿に惑わされることなく振る舞いを観察できます。
従来の採用試験を補完でき、職場の不満解消にも役立ちます。