FrameVRの基本情報
前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。
詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。
今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。
FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。
FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。
稼働環境は以下のとおりである。
・Webブラウザーとインターネット環境
→ 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。
・マルチデバイス対応
→ パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。
・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要
→ URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。
繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
FRAMEテンプレートの紹介
オンライン研修のプラットフォームとして「適切なテンプレートが用意されていること」がFrameVRを選んだ大きな理由の1つである。
また、「動ける空間(ちょうど良い広さ)」に価値がある。
研修用FrameVR「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」にはすでに「南の島」、「研修ルーム」そして「キャンパス」がある。他にも、今後、人材育成コンテンツ開発で使うテンプレートが複数ある。
テンプレートの一部を紹介しよう。
・ラウンジ(画像・左)
リラックスでき、話しやすい雰囲気を持つ室内空間。小規模な「オンライン飲み会」にちょうど良い。
・郊外学習(画像・右)
山々に囲まれた広々とした屋外空間。一定期間、仲間との「共同生活」をしながら(飽くまでもイメージです!)学習するようなシチュエーションにぴったりだ。
後者のテンプレートなどは、おそらくVR会議アプリでは体感できない空間だ。FrameVRはVR会議を行うためのソフトウェアとは一線を画すコミュニケーションツールなのである。
FrameVR機能の紹介
FrameVRでユーザができることはアバターになって3D仮想空間内を動き回ることだけではない。
現時点で以下のような機能や操作が可能である。
・アバター/ネーム設定
・アバターカメラ
・チャット(音声、テキスト)
・自動翻訳/音声入力
・感情ビーム
・レーザーポインター
各機能の説明は割愛するが、アバターの設定変更をしているシーンのデスクトップ画像を載せておく。なお、直近のアップデートでデスクトップ上のツールバーが刷新され、使い勝手が良くなった。
今回はFrameVRの基本情報と主な機能イメージについて紹介した。
次回以降は、今日に至るまでの関連エビソードと共にFrameVRのカスタマイズ内容についても触れていく。
仮想空間プラットフォーム「FrameVR」の基本情報 FrameVR 仮想空間
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