
eラーニング研修とオンライン研修は性質によって使い分ける
このブログの目次
1.eラーニング研修とオンライン研修は性質によって使い分ける
2.eラーニング研修とオンライン研修の共通メリット
3.eラーニング研修のメリットとデメリット
4.オンライン研修のメリットデメリット
5.eラーニング研修は基礎で使う、オンライン研修は応用で使う
eラーニング研修とオンライン研修はは、結論から言えば、いいわるいではありません。
eラーニング研修とオンライン研修は性質によって使い分けが望ましいのです。
このブログでは判別しやすいように、作成済みコンテンツを自習する方法をeラーニング研修と呼び、講師がリアルタイムに質疑応答に応じる方式をオンライン研修としてお話します。
一般的にはeラーニング教材は一度つくれば何度も使い回せるため安価です。
確立されている基礎を学ぶのに適します。
対して、オンライン研修は高価です。
基礎で学んだ内容を現場で使えるように応用するのに適します。
まずは、背景から。
働き方改革が叫ばれて久しく、オンラインやテレワークは珍しくなくなりました。
三密(密閉、密集、密着)を避けようという施策によっていろいろと働き方に制限が付きました。
座席の空間を広く取る。会話を減らす。会議を減らす。そもそも出社自体を減らすなどなど。
新型コロナ禍は、そうした働き方の変革を促進しました。
三密施策に背中を押され、在宅ワークを基本としたオンラインに移行するなど、働き方そのものを見直す契機となった会社もあります。
もちろん、われわれの研修業界も見直しの一つとなりました。
なにしろ机を密着させて、リアルに顔を突き合わせて、侃々諤々(かんかんがくがく)のディスカッションしようというのですから。
研修自体が取りやめとなってしまった研修会社の嘆きも聞きました。
eラーニング研修とオンライン研修の共通メリット
eラーニング研修とオンライン研修は同じように見えて違います。
研修業界では、従来からCDやDVD教材を使ったオフライン型のeラーニングは利用されています。
先進的な研修各社は新型コロナ以前から、インターネット利用のオンライン研修など、集合せずに受講できる手法に注目していたのです。
オンライン研修を研究し続けていた研修会社は、
ただ、リアルの集合研修の代替として消極的なインターネット利用ではなくて、インターネットならではという積極的な活用を見いだそうとしています。
まず、eラーニング研修、オンライン研修、両者どちらの方式も次のメリットが挙げられます。
1.首都圏と地方など、勤務地によって教育格差が小さくなる。
2.集合研修では、地方からの移動、宿泊などの手間を削減できる。
3.インターネットなどの環境さえ整っていれば、自宅からの参加も容易である。
4.感染リスクや移動制限が予想される状況でも研修を実施できる。
eラーニング研修のメリットとデメリット
eラーニング研修のメリット
eラーニング研修は、一度つくれば何度も々使えるとことで安価に提供できます。
受講者の都合の良い時に繰り返し受講できます。
受講者を相手するコンテンツは、いつ何時、何度も説明を求めても、疲れず飽きずひたすら繰り返せる強靭な講師です。
eラーニング研修のデメリット
コンテンツはリアルタイムに更新できない。新事実が報告されたとしても補足が難しい。
eラーニング研修は、いつでもできるの裏がえしとしてモチベーションが続かない。
質問したいときに質問できない。
疑問を検索していたのに、気付いたらSNSやYouTuberに見入っていたなど。
オンライン研修のメリットデメリット
オンライン研修のメリット
オンライン研修の最大のメリットは、リアルタイムに会話ができる点です。
リアルタイムなので、受講直前に知り得た情報を研修に盛り込むこともできます。
受講者同士でコミュニケーションを取れるのはもちろんのこと、講師に質問したければ、その場でできます。
講師は受講者を観察しているので、受講者のレベルにあった説明をリアルタイムに応答します。
誰かが応答中なら、チャットで質問を投稿できます。チャットの質問はあとからまとめて回答します。
他の受講者もパネル状に映っているので、たくさんの目で見られているように感じてサボりの抑止力にもなります。
オンライン研修のデメリット
映像と音声がコンマ数秒前後します。
アイコンタクトできません。視線はカメラを見続けなければない。これはストレスが貯まります。次第に授業に没頭できなくなります。
1時間に一回は休憩をとるようにスケジュールしないと集中力が切れます。
eラーニング研修は基礎、オンライン研修は応用
折衷案として創客営業研究所では、eラーニング研修で学んだあと、深掘りとしてオンライン研修の受講をお奨めしています。
基礎はeラーニング研修、応用のオンライン研修という位置付けでしょうか。
オンライン研修は、課題を洗い出して、現場レベルに落とし込むまでを研修目標とします。
これらを踏まえて、研修計画を策定すれば、一定の教育効果は上げられるでしょう。
さらに学習効果を高めるためにバーチャル3D空間を使ったチームビルディング研修もご案内しています。
eラーニング研修とオンライン研修は性質によって使い分ける オンライン研修 eラーニング研修
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リアルのオフィスでは、皆さんはどういうシーンで雑談しますか? もしかしたら在宅ワークが長く続いている人は、リアル雑談を思い出すことすら難しくなってきているかもしれませんね。 私(早川)自身がリアル出勤していた頃のことを思い出すと、外出時の移動中や、社内の別フロアへ歩きながらの雑談が多かったように思います。会議室よりも、何か別のことをしながら(≒歩きながら)、とりとめのない気楽な会話、つまり雑談をしていたかと。 コロナ禍で在宅ワークは浸透しましたが、同時に非公式のコミュニケーション不足の問題や懸念は増えています。最近では雑談の重要性についても多くのメディアで取り上げられています。この創客営業研究所ブログでも課題型研修内での雑談の重要性について触れています。 → 「研修の雑談は暗黙知を醸成するため必要だったと再認識」<https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/15> 私はFrameVRを1年以上も活用してきました。結論としてFrameVRは時間と空間を他者と共有するため、コミュニケーションを円滑にするのだなと実感しています。おもな理由は3D空間での「移動」こそが、リアル世界と同じように雑談を促していると感じるからです。
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「メタバース」という言葉がバズワード的に拡散してからそろそろ1年が経とうとしています。ネット上で言葉の定義や今後の利用シーンについての議論が止む日はありません。 当社でも声をかけていただき、「メタバース体験会」や「モニター研修」を開催しています。 体験会は、FrameVRの機能紹介と操作体験を繰り返しながら複数の仮想空間を練り歩き、最後に感想や意見交換を行う、というものです。 FrameVRの一番の特長は、空間カスタマイズが簡単な操作でできる点にあることから、参加されたメンバのうち一人でも「自身の仮想空間をカスタマイズしてみたい」、「仮想空間で何かのイベントを主催してみたい」と感じてもらえたら、との思いで私(早川)はガイド役を務めています。
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iPhone13mini 実機レビュー
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キャリアからiPhone13miniが届きました。 実機を半日ほど使ってみたのでレビューします。 なぜ、iPhone13miniがを選んだかと言うと、小さいiPhoneが欲しかったのです。 大きなスマホが主流になるつつあるのに、逆に小さなスマホ市場に目をつける。 ラテラルシンキングの逆転の思考というところですね。 安くなっているiPhone12miniではないのかというと、センサーシフト光学手ブレ補正がついていたからです。 ユーチューバーを目指すわけではありませんけれど、ビデオ配信環境が安くなってきているのでビデオ撮りが増えそうだなぁと思ったのです。 これだけスマホが小さいと、ビデオ撮影するときには手ブレ防止にジンバルというカメラスタビライザーが必要です。 iPhone12miniにジンバルを買い足すより、一台で済ませられるし、メモリも増量されているから、かえって安いということですね。 ファーストインプレッションとしては、片手ですべての画面に手が届く。 両手を使わずに使える。 これですよ。 この操作性を求めていたのです。
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先日プレスリリースした内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」について解説する。 プレスリリースはこちら < https://www.value-press.com/pressrelease/282277 > この研修はFrameVRという仮想空間プラットフォーム上で実施するのだが、改めて研修イメージとFrameVRの特徴について紹介したい。 先ず、仮想空間プラットフォームの価値について、プレスリリースの中で”実際に集まらなくても、一緒に走り回れる”機会が必要だと書いた。 その理由はこうだ。 コロナ禍が収束したとしても、人材育成の責務を負っている我々は、当面の間「withコロナ」を意識し続けなくてはならない。たとえば、感染対策のため会場のキャパシティを考慮しなければならない。アクリル板越しの聞き取りにくい会話を受け入れなければならない。マスクで表情がわからない相手の感情を推測しながら話さなければならない。 教育・人材育成の場においても、実際に一堂に会する集合型(オフライン型)とビデオ会議アプリを使ったリモート型(オンライン型)の実施形式の使い分けを行ってきたと思う。あくまで両者は受講者同士のコミュニケーション密度のトレードオフな関係であり、実施を諦めざるを得ない研修もあっただろう。 実施を諦めた研修とは、実際に集まらないと成立しない研修、そう、チームビルディングが代表だろう。 だが、これには、改善策がある。 新たなフロンティアである仮想空間ならば、直接に会えずともチームビルディングを実施できる。 本研修のターゲット(目的)を「内定者(フォロー)」にした。 理由は、お互いの事をよく知らないからだ。リアルな職場で働く者同士なら、相手のことをよく知っているからビデオ会議でも意思の疎通がしやすい。その一方で内定者の場合、初対面でもリアルな会場で交流するなら相手に気を使いながらどうにか声掛けできる。だが、画面越しのミーティングでは、知らない相手への最初のひと声は主催者が思っているよりも心理的ハードルが高い。ZOOMミーティングなどで司会が指名して発言を促しても、その後の会話が弾まないことを体感しているはずだ。 そこで、仮想空間内のもうひとりの自分「アバター」による交流会ならば、内定者は気軽に声をかけられるだろう。その証拠に、SNSやオンラインゲームは、アバター同士だから初対面だとしても楽しめるという理由で人気になっているのではないか。 まだサンプル数が少ないため定説とまでは言い切れないのだが、仮想空間とアバターを活用した研修は内定者(もしくは新入社員)にこそ、価値ある交流手段だと信じている。 次にSDGs クエスト研修の空間イメージを紹介しよう。 SDGs クエスト研修は、3つの仮想空間(FRAME)から構成されている。1つ目のFRAMEは研修前日までに使うもの、2つ目と3つ目は研修当日に使うものとなる。 FRAMEをイベント毎に分けたのは、それぞれの空間で果たすべきゴール(目的)が明確になるからだ。
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2019年の新型コロナ流行により、たくさんの会社が予定された研修を延期されたことでしょう。 当初は早く終息すると思われましたが2021年にも状況は変わらず。 そのため研修をオンラインに移行した会社も増えました。 その後、感染対策も進み騒動もようやく終息が見えてきました。 今後の予測としては元の研修スタイルに戻るかといえば、当社、創客営業研究所の予想では、そうはならないと考えています。 今後も、オンライン研修はなくなりません。 そうはいっても、当社のヒアリングではオンライン研修を継続したいという会社と、オンラインは懲り懲りという会社の2つに分かれています。 オンラインを継続したいという会社は、対面型研修と同じような学習効果を得られながらも、会場を探して予約する手間や参加者の交通費、宿泊場所の確保などの手間もかからないから。 一方、オンライン研修は懲り懲りの会社は、効果を上げられなかったという理由です。 受講者からは、何をやっているのかわからない、モチベーションが続かないというクレームが多かったそうです。 では、なぜ、継続と取りやめと2通りに分かれたのでしょうか。 ひとことで言えば、研修の性質による違いを考慮せずに、そのままオンライン研修にしたためです。 話しやすいように勝手に定義させていただくと、研修の種類には「従来型」と「課題型」の2通りあります。 ●従来型研修 従来型とは内容を覚えることが重要なもの。 答えが明確に定義されていて記憶することが目的で、達成した成果を受講後テストで確かめます。 用語を覚えたり手順を覚えたりといった研修が従来型です。 このようなベストプラクティス(最適な方法)が確立されている研修は従来のeラーニングやオンラインでも十分に効果を挙げられます。 こうした研修は短期間で習得して即実践するものです。 従来型はeラーニングやオンライン研修によく当てはまるのです。 ●課題型研修 課題型研修は、答えがない…というより、いくつもの答えを導き出す研修です。 即実践というものよりも、長期に渡って効果を発揮し続ける研修です。 例を上げると、即戦力を求める専門学校と、将来の成果を期待する大学の違いによく似ています。 課題型研修の代表は、チームビルディングやリーダーシップといったヒューマンスキル系研修です。 課題型研修は講師が一方的に喋ってそれで終わりとか、映像を見て後からディスカッションするというものでもありません。 これらの研修は、侃々諤々(かんかんがくがく)のディスカッションを通じて、グループメンバーの性格や考え方の違いを把握する経験を養います。 これらの経験を通して、自分で考えて自分であるいは仲間を募ってチームで解決する能力を獲得します。 課題型は、講師の力量に左右されることが多くて、経験の浅い講師ではオンライン研修の効果が出にくいのです。 このオンライン研修になりにくい課題型をどうやってオンライン化するか。 対面とまでいかないまでも、リアルとオンラインの間を埋められる研修はつくれないのだろうか。 これが、われわれ研修会社の課題であり挑戦となりました。 いろいろと考えた仮説の一つが、バーチャル研修です。 この課題から、仮説の実証として、バーチャル空間を自由に歩き回る3D空間クエスト研修を考案しました。
【お問い合わせ】
創客営業研究所では、5名程度の少人数から300名までのオンライン型研修の実績があります。
チャットを使った質疑応答やアンケート機能活用ノウハウがあります。
ZOOM、Teams、WebEXの活用も、もちろん、初めてオンライン研修を導入するという法人さま、ご遠慮無くお声がけください。
オンライン研修について、もっと知りたいなどのリクエストがありましたら、
「お問い合わせページ」 < https://www.soeiken.net/Inquiries/inquiry > よりご連絡いただければ幸いです。
たくさんの問い合わせがあります。いち早くお返事をできるように問い合わせ内容の本文に「オンライン研修について」とお書きください。