
雑談って研修に重要なの?
三密(密閉、密集、密着)を避けようという施策によっていろいろと研修に制限が付きました。
リアルに顔を突き合わせた、コミュニケーションができないのです。
コミュニケーションを減らしたことでわかったこともあります。
雑談は、非効率で無駄といわれ続けていました。
しかし、パンデミックにより雑談を禁止されると、思っている以上に雑談が重要だということに、改めて気付かされたのです。
雑談によって暗黙知の交換がなされていたという事実です。
暗黙知は「ポランニーのパラドックス」として研修業界ではよく知られています。
知らない方のために簡単にいうと、
フィーリングやニュアンスは、個人ごとに体感が違うから言葉で表現できないから伝えられない。
そのため、言葉で伝えられることは形式知だけで、言葉で表せない暗黙知は伝えようがないという経験則です。
昔から「言葉にならない美しさ」などといいますよね。
どれだけ美しいのかは人によって違います。
共通体験だけがこうした暗黙知を醸成できます。
暗黙知が共有できると、目配せだけで意思疎通ができます。
バスケットボールやサッカーなど球技をよく見ると、目配せだけで意思疎通しています。
ビジネスの現場でも、暗黙知が共有できて意思疎通がスムースになるとスピードアップできるのです。
暗黙知を醸成するには雑談する雰囲気で研修を計画します。
暗黙知の共有を研修中の雑談で
雑談も言葉じゃないかと反論される方もいらっしゃるでしょう。
雑談の中の「今日は暑いね」と上司がつぶやけば、2通りの解釈ができます。
解釈1は共感を得るため。
共感を得るためなので、単に「そうですね」といえばいい。
解釈2は作業指示です。
今日は暑いから、あなたが操作してエアコンの設定温度を下げて欲しい。
「今日は暑いね」からここまで読み解くには、日頃の雑談が必要なのです。
暗黙知は学校でも会社でも組織であれば、一見すると無駄な部分「余白」で醸成されます。
行間や文章の上下左右にある余白。
この余白がない資料は文字がびっしり詰まってしまい、読みにくくなります。
このブログも読みやすいように3行程度で改行しています。
授業や会議が始まる前や休憩時間に業務とは関係ない雑談をします。
この雑談が心理的距離を縮めることになります。
心理的距離が近くなると一緒に働いている人の次の行動が予測できます。
なんとなくというフワッとした雰囲気や目配せだけで伝わるのです。
そうなると業務は円滑に回ります。
雑談しやすい3D空間クエストとは
雑談推奨と言っても「さあ、どうぞ雑談してください」と言って、果たして雑談できるでしょうか?
雑談できる雰囲気を醸成することで、ようやく雑談が始まるのですよね。
リラックスした雰囲気を醸成します。
リラックスするにはどのような企(くわだ)てだと適切なのかを考えること。
結果として、FrameVRによる3D空間クエスト研修にたどり着きました。
受講者はアバター(仮想のユーザー)となり、5人程度でパーティを組みます。
パーティは、3D空間をクエスト(冒険)して、あるものを見つけ出すという研修です。
現実の雑談は、目配せによって発言を促しますし、音の方向でもわかります。
もっとも、口が動いているから誰が話しているのかわかります。
これが、ZOOMなどのパネルにズラッと並ぶ形式だと会話が弾まない。
FrameVRによる3D空間は、誰が発言しているのか知らせてくれるので発言者がわかりやすい。
アバター同士が近づくと声が大きくなり、遠ざかると小さくなる。
結果として、たったこれだけのことでも、雑談が弾んだのです。
暗黙知を醸成するため雑談が研修には必要だった 研修 雑談
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仮想空間プラットフォーム「FrameVR(FRAME)」の特徴
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
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2021-11-8
前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。 詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。 今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。 FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。 FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。 稼働環境は以下のとおりである。 ・Webブラウザーとインターネット環境 → 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。 ・マルチデバイス対応 → パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。 ・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要 → URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。 繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
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研修でFrameVR(FRAME)を選ぶ理由=仮想空間のカスタマイズが決め手
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2021-12-9
FrameVRの開発元企業のプロジェクトリーダーは元教師です。FrameVRを使って欲しい相手は教師や講師をはじめ、企業の人事部の研修担当者など人材育成に関わる人たちです。 仮想空間での授業や研修をより効果的に実施・運営したいと願う人たちに対して「自ら、より手軽に、意思を表現できる」場と道具を提供したい。近い将来の人材育成の場になるだろうから。 FrameVRにはそうしたポリシーが貫かれているのです。彼のこれまでの発信内容や提供されてきた空間テンプレートをみればそれは明らかです。 さて、前回までのブログでFrameVRの強みや選択した大きな理由として、「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点を挙げました。今回のブログでは空間カスタマイズの余地についてお伝えします。 世の中には仮想空間を構築・カスタマイズできる開発ツール類は様々あります。 その開発ツールの中でもFrameVRは、ノンプログラミングでありながら空間カスタマイズの自由度で一歩リードしています。 以下、ざっくりと、世の中にある「手軽な」仮想空間プラットフォームをカスタマイズの観点で4つに分類してみましょう。 ※高度な技術知識を持っている特定の人たちだけが使える開発ツール類と、アバター関連のカスタマイズ機能に関しては対象から外します。 ◆仮想空間プラットフォームのカスタマイズ4分類 (1)そもそもユーザ(管理者アカウントも含む)は空間をカスタマイズできない(=仮想空間に入り、空間内に予め用意されているツールやオブジェクトを利用するだけ) (2)ユーザ(同上)は空間の「見た目」を少しだけ変更できる(例えば、決められたスペースに画像を貼り付けて、「見た目」を変更する程度) (3)ユーザ(同上)は空間を自由に「デコレーション」できる(ただし、オブジェクトを配置するだけで「見た目」の変更に留まる) (4)ユーザ(同上)は様々なオブジェクトを空間に配置し、さらにオブジェクトに「動作(イベント)」を設定できる(=「見た目」に留まらず、空間内の「動線」もデザインできる) FrameVRは上記(4)に該当します。「見た目」のカスタマイズに留まらず、空間をコンテンツ(伝えたい中身)に近づけるカスタマイズこそが重要なのです。つまり、教育(人材育成)の利用シーンでは、講師が受講者に対し、知識と体験、気づき、ヒント(きっかけ)を与えられるチャンスが増えるからです。
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ロジカルシンキングが行き着いたマニュアル至上主義の弊害
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2021-8-5
マニュアル至上主義の弊害をお話する前に、そもそも論の話をしましょう。 交通ルールを例に取りましょう。 そもそも、車が一台も通っていない誰もいない歩道なら、信号無視してもいいんじゃない? ということです。 信号ってそもそも、どういう目的であるのかを考えれば良いのです。 交通ルールを守るため? ……じゃないです。 ルールを守るのは、事故を起こさないためです。
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2023-3-1
経営者の視点と社員の気付きの違いについて。 かれこれ30年以上も昔の話です。 当然のことながら昭和と令和の時代によって働き方に違いはあります。 現在の常識とは違っているでしょう。 その差異を踏まえて、ここでお話するエピソードが、あなたの仕事の参考になるかならないかを取捨選択して読んでください。 私の務める会社では、一週間に2回位、午前中だけ出社する通称「ゴルフおじいさん」がいました。 ゴルフおじさん。 普段は何をやってるかと言えば、他社の人とゴルフです。 当時の私は20代でしたから、おじいさんといっても50代だったのかもしれません。 ゴルフ焼けでしょうか、黒い顔で専用のデスクで新聞やら雑誌を読んで、会社のおエライさんと雑談してお昼を食べて帰るのです。 仕事といえば、これだけです。当時の私から見れば、サボっているようにしか見えません。
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FrameVR3D空間クエスト研修について、もっと知りたいなどのリクエストがありましたら、
「お問い合わせページ」 < https://www.soeiken.net/Inquiries/inquiry > よりご連絡いただければ幸いです。
たくさんの問い合わせがあります。いち早くお返事をできるように問い合わせ内容の本文に「3Dクエスト研修について」とお書きください。