創客営業研究所のラテラルシンキング
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世の中が変わるきっかけは組み合わせ
ラテラルシンキング社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2022-2-2
何か製品やサービスといったプロダクトを完成させたからといって、世の中が変わることは滅多にありません。 世の中の欲求よりも早めに出てしまったプロダクトは一過性に終わってしまいます。 たとえば、平賀源内がエレキテルを発明(正確には入手したものを復元)しても当時の人々には、珍しい見世物としての認識で終わっています。 もし、世の中が変わるきっかけを一つ挙げるとしたら、組み合わせです。 拙書「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」では、「第5章 異質なものを組み合わせる」でも紹介しています。……さり気なく宣伝を挟んでみました(笑) 話を戻して、世の中が変わるきっかけです。 世間の欲求がたまたまプロダクトと合致しており、お手本になる使いこなした人がいるというタイミングでしょう。 こういうマッチングのことを時代とも表現しますね。時代に合っているとか時流に乗るというわけです。うまくいけば時代の寵児といわれます。 現在、時代の寵児であるスマートフォンも、大容量バッテリーの小型化、節電回路、タッチパネル、通信アンテナなど、ベースとなる技術が出揃ったところで組み合わされたものです。 これが外でもインターネットを気軽に使いたいという時代に合致する。 その結果、耳に当てる携帯電話という文化から画面を観るスマートフォンという文化に世の中が変わったのです。 現在は各社が競って作るのはスマートフォンばかりとなり、新製品の携帯電話はお目にかかれません。 プロダクトから、お手本となる人に目を向けます。時代の寵児といえば、2020年に「うっせいわ」で一躍トレンドを席巻したAdoさん。 従来の歌手デビューまでの手順をひっくり返してしまいました。 オーディションに合格し、プロダクションに所属して、お金をかけて宣伝してもらって、CDデビューしても売れず、地方巡業するうちようやく売れて……こうした手順をすっ飛ばし一気にスターに躍り出ました。 Adoさんが何かを表現したい、歌を聞いて欲しいという欲求がどんどん高まったとき、たまたまユーチューブが存在していたということになります。 ユーチューバー。 小学生のなりたい職業ランキングに登場してはや数年。Adoさんに刺激を受けた未来のスターが、次々と登場するでしょう。
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オンライン研修とバーチャル研修
ラテラルシンキング社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-16
2019年の新型コロナ流行により、たくさんの会社が予定された研修を延期されたことでしょう。 当初は早く終息すると思われましたが2021年にも状況は変わらず。 そのため研修をオンラインに移行した会社も増えました。 その後、感染対策も進み騒動もようやく終息が見えてきました。 今後の予測としては元の研修スタイルに戻るかといえば、当社、創客営業研究所の予想では、そうはならないと考えています。 今後も、オンライン研修はなくなりません。 そうはいっても、当社のヒアリングではオンライン研修を継続したいという会社と、オンラインは懲り懲りという会社の2つに分かれています。 オンラインを継続したいという会社は、対面型研修と同じような学習効果を得られながらも、会場を探して予約する手間や参加者の交通費、宿泊場所の確保などの手間もかからないから。 一方、オンライン研修は懲り懲りの会社は、効果を上げられなかったという理由です。 受講者からは、何をやっているのかわからない、モチベーションが続かないというクレームが多かったそうです。 では、なぜ、継続と取りやめと2通りに分かれたのでしょうか。 ひとことで言えば、研修の性質による違いを考慮せずに、そのままオンライン研修にしたためです。 話しやすいように勝手に定義させていただくと、研修の種類には「従来型」と「課題型」の2通りあります。 ●従来型研修 従来型とは内容を覚えることが重要なもの。 答えが明確に定義されていて記憶することが目的で、達成した成果を受講後テストで確かめます。 用語を覚えたり手順を覚えたりといった研修が従来型です。 このようなベストプラクティス(最適な方法)が確立されている研修は従来のeラーニングやオンラインでも十分に効果を挙げられます。 こうした研修は短期間で習得して即実践するものです。 従来型はeラーニングやオンライン研修によく当てはまるのです。 ●課題型研修 課題型研修は、答えがない…というより、いくつもの答えを導き出す研修です。 即実践というものよりも、長期に渡って効果を発揮し続ける研修です。 例を上げると、即戦力を求める専門学校と、将来の成果を期待する大学の違いによく似ています。 課題型研修の代表は、チームビルディングやリーダーシップといったヒューマンスキル系研修です。 課題型研修は講師が一方的に喋ってそれで終わりとか、映像を見て後からディスカッションするというものでもありません。 これらの研修は、侃々諤々(かんかんがくがく)のディスカッションを通じて、グループメンバーの性格や考え方の違いを把握する経験を養います。 これらの経験を通して、自分で考えて自分であるいは仲間を募ってチームで解決する能力を獲得します。 課題型は、講師の力量に左右されることが多くて、経験の浅い講師ではオンライン研修の効果が出にくいのです。 このオンライン研修になりにくい課題型をどうやってオンライン化するか。 対面とまでいかないまでも、リアルとオンラインの間を埋められる研修はつくれないのだろうか。 これが、われわれ研修会社の課題であり挑戦となりました。 いろいろと考えた仮説の一つが、バーチャル研修です。 この課題から、仮説の実証として、バーチャル空間を自由に歩き回る3D空間クエスト研修を考案しました。
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教えられて100点満点を目指す方式は限界にきた。自分で考えるにはラテラルシンキング
ラテラルシンキング社員研修:事業革新研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-10-8
今も昔も学校教育では減点方式の競争原理を徹底的に叩き込まれます。 なんの話かというと、ここ数十年の間、学校のテストでは100点満点を目指す方式は、まったく変わっていないということです。 選択を間違えれば減点される。 つまり、学校教育は昔からずっと減点主義なわけです。 最終的に卒業するまで、減点が少なければ優秀ということになります。 そして、この100点満点の設問と選択肢は、誰が決めるのかといえば、あらかじめ先生によって設定されています。 当然ですね。 ということは、学校教育では、出題する先生の傾向を考慮して100点満点になるような対策をしさえすれば「優秀」ということになるわけです。 この優秀な学生を輩出する教育方針は、少なくとも1970年代-1980年代までは、とても良く機能していました。 いわゆる3C、カラーテレビ、クーラー、カー(自家用車)がよく売れた時代です。 高度成長により豊かになった時代(とりわけ顕著なのは1960年代です。70年代にはオイルショック、ドルショックに立て続けに見舞われ公害問題も顕著になります)なので、お金があるけれどモノの生産が間に合わないから買えない。 モノさえあれば、多少高くても買う。品質なんかよりも入手できることが重要でした。 消費者の側も今のように「価格を比較して、できるだけ安く買う」のではなく「手に入るのであれば高くても買う」という状況でした。 ところが、価値観が変わり、今までの正解が何かわからなくなりました。 正解がわからないから100点満点だとしても、それは間違った正解なのです。 たとえば、昭和の運動部は汗をかくと疲れるから水を飲むなと教えられました。これが正解だったのです。 令和の正解は、脱水症状を起こす前に十分水分を取るようにと正解が変わっているのです。 だから、現代では正解がわからない。それでいて過去問で100点をとって満足してる。 それが100点満点を目指す方式は限界ということです。成功法則がわからないので、もう教えられなくなったのです。 教えられなければ、自分で考えるしかありません。