
日本を発想大国にする研修会社を目指しています
創客営業研究所では、地方自治体をはじめとしてインフラから金融にITまでと幅広く研修を提供してきました。
日本各地で研修を通して、この「日本を発想大国にする」というテーマを伝えています。
研修で扱っている「ずるい考え方(ラテラルシンキング)」という思考法は古くなりません。
もともと古代バビロニアの時代から千年単位で伝えられてきた古い思考法です。
日本で育った人なら誰でも一休さんや吉四六さんのトンチ話でラテラルシンキングをご存知のはず。
トンチ話は、今までの常識では、対処できないときにどうやって乗り越えたかを物語として伝えてくれるのです。
先の見えないと言われている今日、これからの変革を乗り越えるには、こうした思考法が必要になります。
このコラムでは、ラテラルシンキングのことをもっと知ってもらうため、抽象化について説明します。
名経営者には、歴史小説好きが多い
名経営者とはじめとして仕事上手な人は、歴史小説が好きだと公言している人がたくさんいます。
歴史小説は、時代の変革をテーマにしている話がとても多い。
こうした人は、小説を読むことで、自分がその人物だったらどうするかと考えながら読みます。
壁にぶち当たったら自分ならどう行動するか? というシミュレーションを楽しんでいるのです。
シミレーションを繰り返すことで、自分自身の対処方法の引き出しを増やします。
シミュレーションのバリエーションが増えるに従って応用の範囲が広がります。
仕事上手と呼ばれる人は、歴史のエピソードを自分ごとにして頭の中でシミュレーションを繰り返しています。
こうした思考法を抽象化と呼びます。
本を読んでも上手にいかない人は、もったいない読み方をしているから
ビジネス書のコーナーには、実にさまざまな本が並んでいます。
読者の中には、そんな本をいくら読んでも自分と同じ状況じゃないから使えないという人もいます。
当たり前です。
ビジネスの状況は千差万別です。
まったく同じ状況なんてありえません。
ビジネス書のノウハウなんて、あなたを取り巻く環境によっては、使えたり使えなかったりします。
中小企業では、大企業の社員向けに書かれた本は使えませんし、中小企業の社長向けの本は大企業の役員には使えません。
一口に企業と言っても、ひとくくりにはならず、さまざまな規模があります。
仕事にしても、現場の仕事に管理職にさまざまです。
残念ながらビジネス書を読んでも、まず、合うことはないのです。
さまざまなな事例が紹介されていたとしても、その事例はそのまま使えるわけではありません。
事例は、そのまま使うのではなく、内容をいったん抽象化してから、あなたのビジネスのどの部分に当てはまるかを探します。
時代やタイミング環境が違うから抽象化が必要なのです。
近い抽象化と遠い抽象化
抽象化にも近い抽象化と遠い抽象化があります。
近い抽象化とは、他人のマネ。
誰かが成功するとわかれば、たちまち同じような商売が増えます。
1990年代に折りたたみ式のケータイが登場したら、どの会社も折りたたみ式になります。
2000年代後半にボタンを極力省いたスマホが登場したら、たちまちキーボードのないスマホばかりになりました。
ウーバーイーツが成功事例となれば、たちまち出前館やMenuといった競合が現れます。
成功事例をパクること。
これが、近い抽象化といえます。
パクリは悪いことばかりではありません。
切磋琢磨して、互いに高めていく。
一つの会社がなにかの問題でサービス提供できないときには競合他社が代行することでユーザーに不便を強いないようにする。
こうしたメリットもあるからです。
一方の遠い抽象化は、応用力が必要になります。
歴史書を読んで自分に当てはめるということは、遠い抽象化の例です。
ムリヤリでもあなたの仕事に当てはめるシミュレーションを繰り返すうちに脳の「できる回路」が成長していきます。
抽象化を練習する方法
NHKごっこ。
誰もが知っている物事に別の名前をつけることで、その本質を見つけます。
NHKは、特定の会社の宣伝となるのを避けるため、個別の商品名は違う言葉に言い換えます。
そこで、この手法を使います。
「何をするためのものか」という機能面に注目して、表現を考えます。
名前はモノのイメージを変えます。
例えば、仏教徒は禁止されている酒を飲むために「般若湯(はんにゃとう)」という名前をつけました。「〇〇湯」という薬の名前をつけることで「お酒は薬である」というイメージに替えたわけです。
次の品物を別の名前に変えて下さい。
お題
1.スマートホン
2.シェアハウス
解答例
1.ボタンのない多機能携帯電話
「時間奪い機」と答えた人もいました。
2.文化長屋
いわれてみれば、昔から存在する住居ですね。
このように、良く知られている商品について、固有の名前を使わずに機能で表しましょう。
この練習は商品企画にも使えます。
日本を発想大国にするラテラルシンキングについて ラテラルシンキング 発想大国
創客営業研究所
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ロジカルシンキングが行き着いたマニュアル至上主義の弊害
ラテラルシンキングとは:新しい考え方
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-8-5
マニュアル至上主義の弊害をお話する前に、そもそも論の話をしましょう。 交通ルールを例に取りましょう。 そもそも、車が一台も通っていない誰もいない歩道なら、信号無視してもいいんじゃない? ということです。 信号ってそもそも、どういう目的であるのかを考えれば良いのです。 交通ルールを守るため? ……じゃないです。 ルールを守るのは、事故を起こさないためです。
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仮想空間プラットフォーム「FrameVR(FRAME)」の特徴
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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2021-11-8
前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。 詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。 今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。 FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。 FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。 稼働環境は以下のとおりである。 ・Webブラウザーとインターネット環境 → 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。 ・マルチデバイス対応 → パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。 ・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要 → URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。 繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
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研修はFrameVRのシンプルなアバターが臨場感を演出するのにベストだった件
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
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2021-11-26
すでに、オンライン会議も普及して、ネット回線やアプリ設定は慣れてきたことでしょう。 そこで、私(木村)は、もう一段階オンラインの活用を検討してもよい段階に来ていると考えます。 リアルの場で数人で会議する時は、話してほしい人の顔を向いてアイキャッチします。 温まってくるといちいち名前を呼ばなくても、誰が次に話すかキャッチボールがうまく進みます。 ところがオンライン会議は、話している人の口と音声が微妙にずれます。 積極的に話そうとするとかぶってしまうから、発言を控えるようになる。 すると、司会者がいちいち次の発言者を指名しなければなりません。 話を聞いているという印に動作を大きくしないと発言者も反応がわからない。できるだけ、大きくうなずかないと会話がスムースにつながらない。 これが積み重なると意外とストレスになります。 それだけではありません。 ZOOMに代表されるモニター画面にパネル状に顔が並ぶタイプだと、参加者がしゃべるときどこを見ていいのかわからない。 顔ではなく「目線はカメラを見る」は理解しているのです 。でも、どうしてもモニター越しに相手がいると錯覚して動いている顔を見てしまう。 すると発言者は、始終きょろきょろしているので挙動不審に見えてしまいます。 では、モニターに顔が映っていなければ解決するのか。 これも慣れが必要です。 やってみるとわかりますが、何も映っていないモニターを見ながらカメラに向かって話すのはしんどい。 何かの絵が映っていればそれでいいのかと思えば、静止画に向かって話すのも抵抗があります。 こうしたオンライン会議では、いったい何が足りないから話しにくいのか。 それは、頷いてくれたり合槌を打ってくれたりといった動き、臨場感なのです。 やっぱり話し相手が顔出ししていなければ、臨場感を得られにくい。 では、なにか動くものに向かって話せないのでしょうか。 いろいろと考慮した末にちょうど仮想空間サービスFrameVRを見つけました。 仮想空間サービスではアバターに変身して参加します。 アバターを使った会議は、参加者の動きと連動するわけではありませんが、ちょうど良い塩梅に動いたりうなずいたりしてくれます。 アバター同士は近寄ると声が大きくなり、遠ざかると声が小さくなります。 臨場感を演出するという課題の一つの解として、アバターは選択肢となったのです。
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iPhone13mini 実機レビュー
ラテラルシンキングとは:新しい考え方
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-9-25
キャリアからiPhone13miniが届きました。 実機を半日ほど使ってみたのでレビューします。 なぜ、iPhone13miniがを選んだかと言うと、小さいiPhoneが欲しかったのです。 大きなスマホが主流になるつつあるのに、逆に小さなスマホ市場に目をつける。 ラテラルシンキングの逆転の思考というところですね。 安くなっているiPhone12miniではないのかというと、センサーシフト光学手ブレ補正がついていたからです。 ユーチューバーを目指すわけではありませんけれど、ビデオ配信環境が安くなってきているのでビデオ撮りが増えそうだなぁと思ったのです。 これだけスマホが小さいと、ビデオ撮影するときには手ブレ防止にジンバルというカメラスタビライザーが必要です。 iPhone12miniにジンバルを買い足すより、一台で済ませられるし、メモリも増量されているから、かえって安いということですね。 ファーストインプレッションとしては、片手ですべての画面に手が届く。 両手を使わずに使える。 これですよ。 この操作性を求めていたのです。
問い合わせ先
■一気読み シリーズ : 木村尚義の「実践! ラテラルシンキング塾」
https://www.business-plus.net/business/columnist/kimuranaoyoshi/series/
■質問などありましたら、どんなに些細なことでも結構です。こちらのURLまでどうぞ。
https://www.soeiken.net/Inquiries/inquiry
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