新入社員の給料は誰が払うのか 新人社員研修でのモチベーションアップは雑談から 創客営業研究所

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新入社員の給料は誰が払うのか

ラテラルシンキング新入社員研修:新人研修

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2022-3-15

新人社員研修でのモチベーションアップは雑談から

新入社員研修では休み時間に非公式な情報収集ができます。

情報は新入社員との雑談から聞き出します。
4月の最初に給料が出た頃は聞くのはこの言葉。

「思っていたより、なんか給料が安い」

そんな感想を聞きます。

会社によっては一月分まるまる支給されるところもあります。
私が講師として訪れた会社の多くは4月入社で20日締めの25日支払いでした。
ということは、20日分の給料なので本来の支給額の3分の2ほどです。
新人はスーツを買ったり靴を買ったりカバンを買ったりと、なにかと物入りも多いですから、給料が安いと思うのもムリからぬ事です。
さらには、給料から所得税に社会保険が引かれますし、2年目を迎える頃には住民税もかかります。
手取りはさらに減るのです。

アルバイト時代の方が給料が高いという新人もいます。
こうしたわずかな不満の芽が五月病を引き起こすきっかけにもなります。
そこで、早めに不満の芽を摘み取ります。


新人研修を頼まれる講師の条件

私が新人研修を依頼される理由の1つとして、会社の仕組みを研修中に雑談として取り入れていることだと聞きました。
ちなみに依頼される新人研修は私の専門としているIT関連が一番多くて、次に商社系、銀行系です。

たいていの研修講師は、会社が研修費用を負担しているのだから、給料が安いのは当たり前だという話をします。
これだけでわかる優秀な新人もいます。
けれども、社会経験が少ない新人社員は想像が追いつかないことが多いようです。
概念的にはわかるのだけれど、実感としてはイマイチなのです。
そこで、ごく簡単に会社の収入と支払いを解説をしています。

この場合、わかりやすさを優先しています。

会計の試験を受けるわけではないので、正確性よりざっくりとした内容を紹介の方がいいのです。
あまりに正確性にこだわると心の受け入れフタが閉じてしまって、話自体を聞いてくれません。
それに、細かな正確性は、興味を持てば自分で調べていくうちに理解するでしょう。

ということで、ざっくりとした説明です。


新入社員の給料は誰が払うのか - 会社の収入を新入社員に説明

会社の収入を新入社員に説明

会社の収入と支出の図を解説します。

まず、会社は大きなタンクだと思って下さい。
タンクにはさまざまな所からしずくが入ってきます(収入を得ます)。

毎月、定期的に買ってくれる商品やサービスは(A)月額課金です。
経営者は(A)月額課金が大きければ大きいほど、先を読むことができますから計画が立てやすい。
これは生活になくてはならない、電気や水道ならば確実に入金されます。
化粧品や健康食品も定期的に買ってもらえるかも知れません。

たいていの会社では、月額課金を目指すのですけれど難しいので、収入源は(B)お客さまが購入したときの支払いです。
スーパーマーケットでは定期的に買ってもらってはいますけれど月額課金になりません。
たくさん買ってくれるときもあるし、雨降りや雪の日は売上げが少なくなるかも知れません。ライバルのドラッグストアでジュースやカップ麺の売上げを持って行かれることもあるでしょう。

そう考えると「会社の収入は不安定」なのです。

どの会社も(A)月額課金を目指します。
なんといっても経営計画が立てやすいし将来が見えて安心です。
かといって、(A)月額課金の携帯通信キャリアだって乗り換えサービスなどの引き抜きがありますから、うかうかしていられません。

収入のうち(C)雑収入は本業以外の収入です。
会社の倉庫を整理したらガラクタが出てきて捨てようと思ったけれど、ガレージセールをやったら案外売れたというたぐいです。
何かの拍子で拾ったお金なので計画できません。


会社の支出を新入社員に説明

一方の支払いを見てみましょう。

まずは、(D)研修費用。
研修はもちろん無料ではありません。
私はあなた方とは違う会社に所属しています。そして、プロ講師として見合うだけの研修費用を頂いています。
新人といえどもプロ講師の指導を受けさせてもらえるのですから、いかに会社はあなた方を期待しているのか想像できますよね(笑)。
とても良い会社に入社しましたね!

話を戻して、今、研修を実施している場所の(E)家賃/光熱費。今も電気を使っていますし、エアコンも動いています。
それから、新人の皆さんの(F)給料です。
研修を受講するために地方の支社から出張してきている人もいます。(G)交通費/宿泊費はその都度ちゃんと支払っていますよね。

さて、あなた達、新人社員は現在は、お金を生む仕事をしていません。
このお金はどこから出ているかといえば、(H)内部留保からです。
内部留保はいってみれば、会社の預金です。

この内部留保が多ければ多いほど、会社の売上げが落ちたときにも社員に安定して給料を支払えます。

おさらいすると「会社は不安定な収入から、社員に安定した給料を支払っている」のです。

内部留保のお陰で、給料は安定して支払われるような仕組みなのです。
赤字続きの会社なのにすぐに倒産しない理由は、過去の売上げからの内部留保がたくさんあるのでしょう。

そんな大切な内部留保です。
新人研修は、別の言い方をすれば「会社の内部留保を使って人材に投資」をしているのです。
つまり、あなた方は会社にとって将来有望な投資物件なのですよ(笑)。

こうした説明をしますと、意外な事に、初めて聞いたという新人が多くいます。
新人とて、学校では説明されているのでしょうけれど、はじめて納得というか「腑に落ちる」という感想を聞きます。
新人は納得さえすれば、経費節約を自分から工夫をしたり、始業前なのに席に着いたりと研修に真剣に打ち込むようになります。


【お問い合わせ】

新人研修は7月まで予約がいっぱいで空きがございません。
8月以降、新入社員が会社になれた頃に、会社のしくみを解説する「経営マインド研修」をおすすめしております。
経営マインド研修にご興味をお持ちの研修担当さま。ヒアリングの後にカスタマイズも承ります。
創客営業研究所の研修を、もっと詳しく知りたいなどのリクエストがありましたら、
「お問い合わせページ」 < https://www.soeiken.net/Inquiries/inquiry > よりご連絡いただければ幸いです。
たくさんの問い合わせがあります。
いち早くお返事をできるように問い合わせ内容の本文に「経営マインド研修」とお書き下さるとありがたいです。

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