
教えない研修とは
創客営業研究所としては、2015年のあたりから、教えない研修を研究していました。
教えないとは、講師が一方的に説明するのではないという意味です。
何も教えなければ混乱するだけです。
効率的に学習しても現場で必要なときに使えなければ意味がありません。
学習効果を高めるための手法を駆使して定着させ、現場で使える「知恵」を醸成する研修が創客営業研究所の願いです。
受講者が主役の研修、講師はコンテンツの読み解きや考察を提供せよ
オンライン研修でも、講師がスライドを順番に表示させながら説明するのでは、eラーニング研修と変わりません。
その点、創客営業研究所の考えるFrameVR3Dクエスト研修では講師は全面に出ません。
あくまでも主役は受講者です。
講師は必要に応じて最小限のことを教えます。
ただし、到達点は受講者に任せます。
教えないといっても、課題を投げっぱなしでは、何をしていいのかわかりません。
といって、教え過ぎは悪い例となります。
教え過ぎとは、課題やゴールを詳細に説明して手順まで細かく指定してしまうこと。
こうなると頭ではわかっているけれど、教えてもらった課題や手順は、現場とは違うから使えないと無意識に思い込みます。
そのため、現場で応用できるほどの定着はしません。
だいいち、事細かく決めて教えてしまうと、単純作業となってしまいます。
他人の仕事をなぞるだけでは、各自の工夫の余地がないので面白くありません。
例えてみれば、粘土などの材料を渡し、ヘラなど道具の使い方は教えます。
その後、講師は、創作には口出ししません。
何を作り上げるかは受講者に任せるのです。
ヘルプやアドバイスを求められれば対応します。
とはいえ、成人学習では、受講者の個性を見て勘案します。
途方に暮れているようならやりかたを教えます。
もう一息の所までに来ているなら、あえて手を出さず、もう少し自分で考えてと突き放す場合もあります。
もっとも、講師が偉そうに教えるよりも、ネットには動画やらSNSで受講者自身のレベルに合わせた都合の良いコンテンツであふれかえっています。
受講者自身が自分にあったコンテンツを自力で探して学ぶのなら、それでも構いません。
自分で調べる力が醸成されたのですから。
講師にはこうした、コンテンツの正誤や読み解き、考察、解説が求められているのです。
課題の設定はノウハウの塊
課題はある程度の幅をもたせます。何が目的かわからないというまで広すぎず、細かすぎて現場とは違いすぎと思われないほどは狭すぎず。
課題をこなしていくうちに、ああ、これ、うちの現場に使えるなと気付くレベル。
この絶妙な加減が重要なノウハウです。
この判断は受講者をひたすら観察しなければなりません。
数値化できるような性質のものでもないので、ともかく言動や仕草に注目します。
教えない研修によって現場で使える知恵を身につける 現場で使える知恵 教えない研修
創客営業研究所
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ラテラルシンキング新入社員研修
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仮想空間プラットフォーム「FrameVR(FRAME)」の特徴
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-11-8
前回は、内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」の実行環境としての「FrameVR」を紹介した。選択した理由は「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点である。 詳細は < https://www.soeiken.net/News/view/soeiken/8 >。 今回は「FrameVR」とはなにかの基本情報を記したい。 FrameVRは、アメリカのIT企業Virbera社 < https://www.virbela.com > の研究チームが開発している仮想空間プラットフォームである。現在はβ版のテスト運用であり、近いうち正式リリースが予定されている。 FrameVR(正式名は「FRAME」)のホームページ < https://learn.framevr.io > には「Webブラウザーから直接、3D環境でのコミュニケーションとコラボレーションが容易になります(原文は英語)」と記されている。 稼働環境は以下のとおりである。 ・Webブラウザーとインターネット環境 → 利用者側の端末に専用アプリケーションは不要である。 ・マルチデバイス対応 → パソコン(Windows、Mac)、スマホ/タブレット(Android、iOS)、またはVRゴーグル(Oculus)が使える。 ・基本機能のみ利用ならアカウント登録不要 → URLさえ知っていればFrameVRユーザアカウントを作成しなくてもよい(デモを見せたいときは、匿名ゲストを受け入れるような使い方も可能)。 繰り返しになるが、専用アプリケーションのインストールが不要であり、かつVRゴーグルがなくても3D仮想空間上でアバターを動かせるツールは今日時点では少ない。その上、ノンプログラミングで個別の用途や目的に照らし合わせた「空間カスタマイズができる」のがFrameVRの特長なのだ。
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研修でFrameVR(FRAME)を選ぶ理由=仮想空間のカスタマイズが決め手
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
創客営業研究所
創客営業研究所の記事
東京都中央区銀座6-6-1
2021-12-9
FrameVRの開発元企業のプロジェクトリーダーは元教師です。FrameVRを使って欲しい相手は教師や講師をはじめ、企業の人事部の研修担当者など人材育成に関わる人たちです。 仮想空間での授業や研修をより効果的に実施・運営したいと願う人たちに対して「自ら、より手軽に、意思を表現できる」場と道具を提供したい。近い将来の人材育成の場になるだろうから。 FrameVRにはそうしたポリシーが貫かれているのです。彼のこれまでの発信内容や提供されてきた空間テンプレートをみればそれは明らかです。 さて、前回までのブログでFrameVRの強みや選択した大きな理由として、「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地があること」の2点を挙げました。今回のブログでは空間カスタマイズの余地についてお伝えします。 世の中には仮想空間を構築・カスタマイズできる開発ツール類は様々あります。 その開発ツールの中でもFrameVRは、ノンプログラミングでありながら空間カスタマイズの自由度で一歩リードしています。 以下、ざっくりと、世の中にある「手軽な」仮想空間プラットフォームをカスタマイズの観点で4つに分類してみましょう。 ※高度な技術知識を持っている特定の人たちだけが使える開発ツール類と、アバター関連のカスタマイズ機能に関しては対象から外します。 ◆仮想空間プラットフォームのカスタマイズ4分類 (1)そもそもユーザ(管理者アカウントも含む)は空間をカスタマイズできない(=仮想空間に入り、空間内に予め用意されているツールやオブジェクトを利用するだけ) (2)ユーザ(同上)は空間の「見た目」を少しだけ変更できる(例えば、決められたスペースに画像を貼り付けて、「見た目」を変更する程度) (3)ユーザ(同上)は空間を自由に「デコレーション」できる(ただし、オブジェクトを配置するだけで「見た目」の変更に留まる) (4)ユーザ(同上)は様々なオブジェクトを空間に配置し、さらにオブジェクトに「動作(イベント)」を設定できる(=「見た目」に留まらず、空間内の「動線」もデザインできる) FrameVRは上記(4)に該当します。「見た目」のカスタマイズに留まらず、空間をコンテンツ(伝えたい中身)に近づけるカスタマイズこそが重要なのです。つまり、教育(人材育成)の利用シーンでは、講師が受講者に対し、知識と体験、気づき、ヒント(きっかけ)を与えられるチャンスが増えるからです。
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ロジカルシンキングが行き着いたマニュアル至上主義の弊害
ラテラルシンキングとは:新しい考え方
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2021-8-5
マニュアル至上主義の弊害をお話する前に、そもそも論の話をしましょう。 交通ルールを例に取りましょう。 そもそも、車が一台も通っていない誰もいない歩道なら、信号無視してもいいんじゃない? ということです。 信号ってそもそも、どういう目的であるのかを考えれば良いのです。 交通ルールを守るため? ……じゃないです。 ルールを守るのは、事故を起こさないためです。
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経営者の視点と社員の気付き
ラテラルシンキング新入社員研修:教えない新人研修
創客営業研究所
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東京都中央区銀座6-6-1
2023-3-1
経営者の視点と社員の気付きの違いについて。 かれこれ30年以上も昔の話です。 当然のことながら昭和と令和の時代によって働き方に違いはあります。 現在の常識とは違っているでしょう。 その差異を踏まえて、ここでお話するエピソードが、あなたの仕事の参考になるかならないかを取捨選択して読んでください。 私の務める会社では、一週間に2回位、午前中だけ出社する通称「ゴルフおじいさん」がいました。 ゴルフおじさん。 普段は何をやってるかと言えば、他社の人とゴルフです。 当時の私は20代でしたから、おじいさんといっても50代だったのかもしれません。 ゴルフ焼けでしょうか、黒い顔で専用のデスクで新聞やら雑誌を読んで、会社のおエライさんと雑談してお昼を食べて帰るのです。 仕事といえば、これだけです。当時の私から見れば、サボっているようにしか見えません。
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