失敗と認識の共有で新人社員を育てる 新人社員の指導法は失敗と認識の共有 創客営業研究所

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ラテラルシンキング新入社員研修:新人研修

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2022-3-22

新人社員の指導法は失敗と認識の共有

新人研修の担当者様へ。
4月からは新人社員の初出勤です。
学生というモラトリアムを脱いで、会社と契約した社会人としての出発です。
新入社員は、不安と期待とが入り交じっていることでしょう。
どうやって、新人社員の不安を解消し、期待感を高めたらいいのか?
お悩みではありませんか。

新人研修が近くなってきましたので、わたしが研修で実践している方法を紹介します。

失敗を繰り返すという話。
新人社員には失敗を勧めたほうが、あとから伸びるという話です。

先輩社員によっては、同じ失敗を二度繰り返すなという人もいます。
でも、新人社員は失敗を繰り返します。
なぜ、失敗を繰り返すのでしょう?

失敗を繰り返している」ここには2つの認識が絡んでいます。
2つの認識をわかりやすくするため「だれが」という視点を付け加えてみましょう。

1.わたしは失敗を繰り返している。
2.あなたは失敗を繰り返している。
3.わたしは失敗を繰り返しているし、あなたもわたしの失敗認識している。

3は補足です。
「わたし」と「あなた」の両者が共通認識として、失敗を繰り返しを認めている状態です。


わたしは失敗を繰り返している

1の「わたしは」の場合は、新人社員は失敗認識しています。
その上で、思惑通りの結果を出していないという状況です。

失敗を繰り返しているという場合は、失敗の原因はわからない。
けれども、何をすれば失敗するかを知っているという事になります。
この新入社員はどのようなアプローチをすれば成功するかを知らないだけです。
失敗を繰り返していても、方法を調整して失敗しているのなら科学者的なアプローチと言えるでしょう。
方法を調整するということは、たくさんの比較実験から再現性を持つ事象を導きだせるのからです。

よく「わたしは同じ失敗を何度も繰り返しています」と落ち込んでいる人がいます。
もちろん、失敗をものともしないで周囲に迷惑をかけまくる人は別にして、失敗は悪いことではありません。

すくなくとも何か行動を起こしているわけですから。
これは「失敗は成功の素」。
格言の通りです。
何もしない人は、失敗すらしません。


厄介な「あなたは」失敗を繰り返している

2の「あなたは」失敗を繰り返している。
あなたは失敗を繰り返している(新人社員のわたしは失敗に気付いていない)。

ここで新人社員に「あなたは失敗を繰り返している」と言われると2つの反応が予想されます。

「ああ、わたしは失敗していたのか! ありがとう」と受け入れる。
もう一つは「わたしは失敗するはずがない。だからあなたの認識のほうが間違っている」と拒絶です。

失敗に気付いていないことを指摘されると、受け入れられる人は少ないでしょう。
いままでの行動が失敗だと素直に受け入れないとなりませんから。
自分の失敗を認めるのには、勇気がいります。

そのため心理学でいうところの「認知的不協和」が起こります。
失敗しているのにもかかわらず、失敗を心の中で認められずになにかと言い訳するのです。

他人から見て、しらじらしい言い訳だとわかっても、本人はいたってマジメに言い訳をします。
もしくは、そうした指摘を無視するか暴力的な言動が現れます。
自分の心を守るためなので、指摘が正しければ正しいほど猛烈な反発として現れます。


失敗は放っておくべきか?

時間的、予算的に余裕があれば、失敗は放っておきます。

そのうち、自分で気付きます。そうすると自省が起こります。
内面的動機付けがされることとなりますから、ここから新人社員ははグンと伸びます。

ただし、客先であったり、利害関係がある場合。
厳しく指摘する必要もあるでしょう。

もし、失敗を指摘しなければならないのなら、本人を責めないで間違った行動のみを訂正します。
決して、お前はダメなヤツだとか、今年の新人はなっていないという指導は良くありません。
間違った行動に対して、正しい行動を示します。
次に、正しい行動を取ったあとには、その行動は正しかったと褒めます。

具体例を挙げましょう。
新人社員が、休憩室にゴミを置きっ放しにしていた場合。

ファミリーレストランなどでは、食べたらそのままにしていますよね。
新人社員は、その認識なのかも知れません。

そこで、ゴミを置きっ放しになっていたときには
(最近の若いヤツは…と言いたいところをこらえて)
「休憩室から退出するときには、ゴミを仕分けして捨てて下さい」と指摘します。

前振りとして、このゴミをだしたのは誰だ! と、いわなくてもいいです。
「もし、誰かのゴミが置きっ放しだったら、仕分けして捨てて置いて下さい」
これだけでいいのです。

誰かの飲みかけかも知れないとか、ここではいいません。
犯人を探しだしても、その時の気分が良いだけで、行動変革の指導にはなりません。

正しい行動だけを指示します。

あとは、フォローアップの言葉をかけます。
ゴミを仕分けして捨てたら、ありがとう。
他人のゴミを片付けていたら、やっぱり、ありがとう。


まとめ

知らないで失敗は、失敗そのものに気がつかない。
失敗を繰り返しているという人は、延びる可能性がある。


【お問い合わせ】

創客営業研究所では、新人社員研修には10年以上の実績があります。ただし7月までは予約でいっぱいです。
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