入社辞退をなくす 内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」
ラテラルシンキング新入社員研修:バーチャル研修
仮想空間を選んだわけ → 実際に集まらなくても、一緒に走り回れる!
先日プレスリリースした内定者フォローのためのオンライン研修「バーチャル3D空間 SDGsクエスト」について解説する。
プレスリリースはこちら < https://www.value-press.com/pressrelease/282277 >
この研修はFrameVRという仮想空間プラットフォーム上で実施するのだが、改めて研修イメージとFrameVRの特徴について紹介したい。
先ず、仮想空間プラットフォームの価値について、プレスリリースの中で”実際に集まらなくても、一緒に走り回れる”機会が必要だと書いた。
その理由はこうだ。
コロナ禍が収束したとしても、人材育成の責務を負っている我々は、当面の間「withコロナ」を意識し続けなくてはならない。たとえば、感染対策のため会場のキャパシティを考慮しなければならない。アクリル板越しの聞き取りにくい会話を受け入れなければならない。マスクで表情がわからない相手の感情を推測しながら話さなければならない。
教育・人材育成の場においても、実際に一堂に会する集合型(オフライン型)とビデオ会議アプリを使ったリモート型(オンライン型)の実施形式の使い分けを行ってきたと思う。あくまで両者は受講者同士のコミュニケーション密度のトレードオフな関係であり、実施を諦めざるを得ない研修もあっただろう。
実施を諦めた研修とは、実際に集まらないと成立しない研修、そう、チームビルディングが代表だろう。
だが、これには、改善策がある。
新たなフロンティアである仮想空間ならば、直接に会えずともチームビルディングを実施できる。
本研修のターゲット(目的)を「内定者(フォロー)」にした。
理由は、お互いの事をよく知らないからだ。リアルな職場で働く者同士なら、相手のことをよく知っているからビデオ会議でも意思の疎通がしやすい。その一方で内定者の場合、初対面でもリアルな会場で交流するなら相手に気を使いながらどうにか声掛けできる。だが、画面越しのミーティングでは、知らない相手への最初のひと声は主催者が思っているよりも心理的ハードルが高い。ZOOMミーティングなどで司会が指名して発言を促しても、その後の会話が弾まないことを体感しているはずだ。
そこで、仮想空間内のもうひとりの自分「アバター」による交流会ならば、内定者は気軽に声をかけられるだろう。その証拠に、SNSやオンラインゲームは、アバター同士だから初対面だとしても楽しめるという理由で人気になっているのではないか。
まだサンプル数が少ないため定説とまでは言い切れないのだが、仮想空間とアバターを活用した研修は内定者(もしくは新入社員)にこそ、価値ある交流手段だと信じている。
次にSDGs クエスト研修の空間イメージを紹介しよう。
SDGs クエスト研修は、3つの仮想空間(FRAME)から構成されている。1つ目のFRAMEは研修前日までに使うもの、2つ目と3つ目は研修当日に使うものとなる。
FRAMEをイベント毎に分けたのは、それぞれの空間で果たすべきゴール(目的)が明確になるからだ。
SDGsクエスト準備編①:南の島
事前準備用スペースだ。
南の島に設置してある「看板」の内容に沿うと、研修当日までに必要な準備が整う仮想空間だ。
アバターの操作に慣れてきたら、事前ウォーミングアップとして、あるミッション(個人ワーク)に挑んでもらう。
SDGsクエスト作戦篇②:研修ルーム
研修当日の講義&グループ討議用スペースだ。
グループ・アクティビティ(班作業)に入る前の講義と注意説明を聞き(大会議室)、グループ・アクティビティ後にグループ討議を行う(個別会議室)仮想空間として用意した。
SDGsクエスト探索フィールド③:キャンパス
グループ・アクティビティ用のメインイベントとなるスペースだ。
課せられたミッションをクリアーするため、チームメンバ(アバター)と“一緒に走り回れる”仮想空間だ。
自ら考え、動き、話すことが求められる。この際に「ちょっと」や「アレ」「コレ」といった、お互いの尺度の理解が進む。
FrameVRを選択した理由
仮想空間プラットフォームとしてFrameVRを選択した大きな理由を述べよう。
「適切なテンプレートが用意されていること」と「空間カスタマイズの余地がある」の2点である。
後者の説明は次回以降に具体的なトピックに分けて書くことにする。
話を戻し、前者の“適切なテンプレート”とは何かというと、ズバリ「空間の広さがちょうど良い」のである。
広過ぎず狭過ぎない空間の中で自身のアバターを動かし、相手のアバターを見つけたら、一定の距離を保って話しかけることができる。自分(もしくは相手)が移動して会話が始まる。現実世界では当たり前のことがオンライン、しかも3Dで実現できる。
ビデオ会議では会話が弾まないという悩みをよく聞く。これは会話したい相手との距離、画面が近づいたり遠ざかったりしない「一定の距離のまま(=離れたまま)」だからなのかもしれない。
互いのアイデアを出し合うようなグループ・ディスカッションが中心の教育・人材育成の用途には、この「動ける空間(ちょうど良い広さ)」が適しているのである。
なお、今回開発した研修コンテンツ(第一弾)実装の過程が順調だった訳でもないので、次回以降いくつかのトピックをFrameVRの具体的な機能・特徴と共に紹介していくつもりである。
入社辞退をなくす FrameVR(仮想空間プラットフォーム)を活用した研修コンテンツ オンライン研修 内定者フォロー
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