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2023-3-1

経営者の視点と社員の気付き - ゴルフおじさんの話

ゴルフおじさんの話

経営者の視点社員の気付きの違いについて。

かれこれ30年以上も昔の話です。
当然のことながら昭和と令和の時代によって働き方に違いはあります。
現在の常識とは違っているでしょう。

その差異を踏まえて、ここでお話するエピソードが、あなたの仕事の参考になるかならないかを取捨選択して読んでください。

私の務める会社では、一週間に2回位、午前中だけ出社する通称「ゴルフおじいさん」がいました。
ゴルフおじさん。
普段は何をやってるかと言えば、他社の人とゴルフです。

当時の私は20代でしたから、おじいさんといっても50代だったのかもしれません。
ゴルフ焼けでしょうか、黒い顔で専用のデスクで新聞やら雑誌を読んで、会社のおエライさんと雑談してお昼を食べて帰るのです。
仕事といえば、これだけです。当時の私から見れば、サボっているようにしか見えません。


ゴルフおじさんは接待も仕事?

このおじいさんの出番は、主に土曜日です。
お客さんとゴルフ接待に遊びにいくのです。

当時は週休二日は今ほど定着していません。
土曜日は半ドンといって昼くらいで終わりで帰れます。

なのに、おじさんのゴルフがあるときは、ゴルフシューズについた土を水洗いしたりと後始末があるので、おじいさんの帰りを待たなければなりませんでした。
会社のお金でゴルフにいって、社員を帰らせずに待たせているのところも不満でした。
携帯電話なんてありませんから、いつ帰ってくるのか? 待つこと自体がストレスでした。

また別のときは、夜の接待で料亭までお供しなければならないのです。
料亭では手の混んだ料理を前に手を付けられずに、お客さんのお酌が役目です。

二次会では会員制クラブに。
花がいっぱい飾られていて、ピアノの弾き語りが流れている高級クラブです。

これで、ようやく終わりです。

三次会ではありませんが、接待が終り、反省会と称する屋台ラーメンでの雑談。
すでに午前2時くらい。
平日ですから、翌朝の仕事は辛いわけです。


ゴルフおじさんの正体

私自身は、ゴルフ接待には同行することはありませんでした。
「打ったら走るゴルフ」と命名されるほどむちゃくちゃに下手だったのです。
おかげでゴルフ接待のときは、ゴルフが上手い社員が同行することになっていました。
ゴルフ上手の社員によれば、お前は連れていけない。

その理由がすごい。
レベルによってギリギリのスコアでお客さんが勝てるように、接待ゴルフだとさとられないように、不自然に負けただろうと思われない程度の実力が必要だとか。
もっというと、お客さんから見て良い勝負になるように、気持ちよく勝ってもらうようにスコアを調整できる能力がないとダメとのことでした。

ゴルフおじさんといえば、会社がお金を出している新聞や雑誌を読んで、ゴルフして飲み食いしている。
こんな人を雇っても無駄にしか思えません。
ゴルフに飲み食いなんて遊びですから、仕事を言い訳にしているとしか思えません。
おじさんの遊興費のお金を若手の給料に回してくれと思いました。
その時は。

でも、あとから、このおじいさんこそが、仕事をとってきているのだわかりました。
このおじいさんが、仕事を会社に紹介していたのです。
おじさんの正体は、いまの言葉でいうコンサルタントです。
机上の空論で難しい理論を説明するタイプのコンサルタントではありません。
他社との相性を考慮して、お金になる仕事を紹介してくれるのです。


経営者の視点と社員の気付き - 世間知らずだった私には衝撃的な気付き

世間知らずだった私には衝撃的な気付き

この気付きは、衝撃でした。
理解したことは、経営者の目線と一般社員の目線で映る景色の違いです。
山登りに例えてみましょう。
一般社員は、とくに新人社員は山の麓(ふもと)しか見えません。
一般社員の目線だと目の前の仕事をこなすことで目一杯です。
前を見ると長い坂道があるだけで、頂上付近(社長や専務がどんな仕事をしているか)はよく見えない。
後ろを振り向いても、あまり変わらない日常の連続です。

これが登る(出世)に従っていろいろなものが見えてきます。
山の中腹まで来ると、突然に視界がひらける。
地上がよく見えると、あの道はあそこにつなげると近道ができそうだ。など将来の構想が見える。
それだけではなく、あのクルマは、あぶない運転をしている。このままだと事故を起こしそうだ。
運転している社員(お客さんに迷惑をかけそうな仕事をしている社員)には、事故を起こす前に注意しなきゃなという状況がリアルタイムも見える。
これが上司になった時の目線というわけです。

大会社の重役ともなれば、山頂も高くなる。
うんと高い山からだと景色はより遠くまで見えます。

高いところに登った(重役に昇進した)、だからといって良いことだけではありません。
山が高すぎると地上が小さすぎて見えなくなってしまうのです。
だから会社の重役は自分自身の望遠鏡を持つか、中腹や地上の人たちとの連絡を密にしなければならない。

視点の高さによって、見える範囲は変わってきます。
経営者に近くなれば、会社の方針をどうするか考えなければなりません。
会社を大きくするのか、現状を維持するのか。
闇雲に大きくするとどこかが歪みます。
歪みが大きく破れないように、バランスを考えて大きくしなくてはならない。

ゴルフおじさんの目線は、絶え間なく会社に仕事を持ってくるのが役割となります。
できるだけ、社員には手間を掛けずに儲かる仕事を持ってこられるように常に考える。
けっこう大変な仕事だったのだたと思いますが。


まとめ

一般社員は目の前の仕事しか見えない
上司は広い視野が必要
重役になったら現場が見えるように工夫する


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